親切の習慣は、油断すると元通りになる恐れがあります。
最初はきちんと意識して親切な行動ができていても、しばらくすると気持ちが緩んできます。
いつの間にか過去に受けた親切への恩返しを忘れます。
競争社会の中で生きていると、他人と比較することも多くなり、人に対する思いやりが後回しになりがちです。
自分優先の利己的な考えが強くなり、だんだん親切の頻度が減ります。
気づくと、親切の習慣がなくなっているのです。
これほどもったいないことはありません。
どれだけ素晴らしい心がけも、途中でやめてしまったら意味がありません。
親切の習慣がなくならないようにするためにも、過去に受けた親切に恩返しする気持ちをときどき思い出しましょう。
自分に優しくして、疲れているときは無理をしません。
アクセルばかり踏むのではなく、きちんとブレーキも踏んで、スピードを調整しましょう。
常に一定の余裕を作ることを心がけます。
たまに親切を休むことはあっても、余裕ができれば、再び心がけましょう。
そうすれば、親切の習慣をキープできます。
意識しなくても親切をすることが普通のこととなって、当たり前の習慣となっているのです。
親切の習慣がしっかり身につけば、自然と体が動くようになります。
たとえば、電車に妊婦やお年寄りが乗ってきたら、とっさに席を譲れるようになれます。
困っている人がいれば、自然と手を差し伸べられるようになります。
「気づいたら親切をしていた」という状態になるのです。
親切をすることが無意識の習慣になったとき、本当の意味で親切な人になったといえるのです。