親切な人には「親切な行為」があります。
逆はないのです。
当たり前のことですが、ここをきちんと押さえておく必要があります。
親切な行為はないのに、親切な人になるというのは無理があります。
困っている人を無視したり、人の邪魔をしたりする人が、親切な人になることはできません。
逆に冷たい人・ひどい人だと思われるでしょう。
どれだけ本人が「私は親切な人だ」と名乗ったところで、行動が伴わなければ、口だけの人で終わります。
親切な行為があってこそ、周りから「この人は親切な人だ」と認められるのです。
親切な人になるなら、日頃から親切な行為をし、継続していくことが欠かせません。
親切な行為は難しいように思えますが、心がけることはシンプルです。
「相手の立場になって優しく接すること」
この一点に尽きるのです。
たとえば、電車に妊婦が乗ってきたときは、席を譲ります。
重い荷物を運ぶのに困っている人がいれば、手伝います。
駅のタッチパネル券売機で戸惑っている人がいて、その人から買い方を質問されたときは、代わりに操作して買ってあげます。
どれもれっきとした親切な行為です。
階段の上り下りに苦しむ高齢者に声をかけたり手をつないだりすることも、親切の1つです。
ちょっとしたことであり、難しいことではありません。
思いやりの気持ちは、人の心をつなぎ、温かくします。
相手の立場になって優しく接することは、親切な人になるのはもちろん、円滑な人間関係を築くうえでも欠かせない心がけなのです。