バスや電車に妊婦や年配者の人が乗ってきたら、席を譲ります。
妊婦は、大きなおなかを抱えて大変です。
年配者も、足腰が弱かったり体力的に不安があったりして、立っていることが難しいことがあります。
さっと席を譲れるのはスマートでかっこいいですね。
助け合う社会につながる、素晴らしいマナーです。
優しい心のあなたなら、日頃から当たり前にできていることでしょう。
さて、席を譲るマナーについてよくある誤解があります。
「席を譲るのは、妊婦や年配者だけ」という思い込みです。
妊婦や年配者に席を譲るのはもちろんですが、その限りではありません。
若者や中年でも、立っているのが大変そうなら、進んで席を譲りましょう。
たとえば、青ざめた顔をしていたり、ふらふら苦しそうな様子があったりするなら、体調が良くないことがうかがえます。
障害を持っていたり松葉杖をついていたりする人もいるでしょう。
車内で倒れると大変です。
「大丈夫ですか。よかったらどうぞ」という一言で席を譲りましょう。
「若い人に席を譲るのはおかしいかな」と思うことはありません。
席を譲る相手は、誰であってもいいのです。
たとえ子どもであっても、立っているのが大変そうなら、席を譲ってもいいのです。
助け合う社会に年齢は関係ありません。
立っているのが大変そうな人がいるなら、相手の年齢に関係なく、積極的に席を譲りたい。
これが心のバリアフリーです。
席を譲るのは、優しい気持ちの表れです。
気分や体調が悪いときに席を譲ってもらえると、本当にありがたいものです。
席を譲ってくれた人が神様に見えるでしょう。
「席を譲るのは妊婦や年配者だけ」という思い込みがあれば、いま一度アップデートをしましょう。
親切の幅が広がることは素晴らしいことです。