執筆者:水口貴博

常識を覆す30の言葉

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お礼は、親切がある前に言ってもいい。

お礼は、親切がある前に言ってもいい。 | 常識を覆す30の言葉

飲食店のお手洗いで、ユニークな張り紙を見かけることがあります。

「いつもきれいに使っていただきありがとうございます」と書かれた張り紙です。

文字だけで書かれていることもあれば、頭を下げたキャラクターが一緒に添えられていることもあります。

まだお手洗いを利用する前です。

まだお礼を言われるタイミングではありません。

きれいに使い終わってからお礼を言われるならわかりますが、利用する前にお礼を言われるのは不思議な感じがします。

しかし、悪い気はしません。

「いつもきれいに使っていただき、ありがとうございます」という張り紙があると、きれいに使おうと思います。

最初に感謝されると、その好意や期待に報いたい心理が働きます。

自然と優しい気持ちになり、いつもよりきれいにお手洗いを使いたくなります。

実際この張り紙を貼ったところ、きれいに使う利用者が増えたというデータがあります。

「きれいに使ってください!」と命令されると嫌な感じがします。

「いつもきれいに使っていただき、ありがとうございます」と、先にお礼を言われると嬉しくなります。

人間心理を利用した、面白いアイデアと言えるでしょう。

これは、私たちの日常にも使えるアイデアです。

お礼といえば、親切があってから言うのが一般的です。

これを逆にしてしまいましょう。

親切がなくても、先にお礼を言ってしまうのです。

たとえば初対面で「いつもお世話になっております。ありがとうございます」という紹介をしてみます。

まだ相手から親切をされていなくても、こちらから最初にお礼を言ってしまう。

お礼のフライングスタートです。

会話に少し違和感は出るかもしれませんが、不自然と言うほどでもないでしょう。

少なくとも失礼には当たりません。

お礼を言われた相手は、自然と温かい気持ちになるでしょう。

そして、お礼に報いたい心理が働き、接し方が優しくなってくれるに違いありません。

お礼は親切があってから言うものと思っていないでしょうか。

いいえ、それは先入観です。

常識にとらわれてはいけません。

常識は、あくまで世間一般の分別にすぎません。

「お礼は、親切があってから言うもの」という先入観をなくしてください。

お礼は、親切がある前に言ってもいいのです。

お礼を先に言っておけば、それにふさわしい現実がやってくるでしょう。

お礼を、先に言うか後で言うかの違いですが、人間関係の成り行きに影響します。

親切がなくても、先にお礼を言ってしまう人が親切にされます。

最初にお礼を言うことで、ますますスムーズな人間関係が実現します。

常識を覆す言葉(7)
  • 親切がなくても、先にお礼を言ってしまう。
批判する人を黙らせたいなら、にこにこしながら肯定すればいい。

常識を覆す30の言葉

  1. これからは新しい常識で考えよう。
    「年齢を重ねるごとに若くなる」
  2. 解決しないことが、解決策。
  3. あなたは、好きな人を笑顔にするために生まれてきた。
  4. 「最近自分に飽きてきた」と思ったとき、どうするか。
  5. 転ばないように抵抗するから痛くなる。
    潔く転んだほうが痛くない。
  6. サインの練習に早すぎることはない。
    成功する前だからこそ、意味がある。
  7. お礼は、親切がある前に言ってもいい。
  8. 批判する人を黙らせたいなら、にこにこしながら肯定すればいい。
  9. 祝い事があってから、赤飯を食べるのではない。
    赤飯を食べるから、祝い事が起こるのだ。
  10. ずっと1人で悩み続けることを自慢するな。
  11. 「間違えたらどうしよう」と焦ったときは、時限爆弾を解除する場面を思い出そう。
  12. 効率がよくなる方法を考えるのは大切。
    楽しくなる方法を考えるのはもっと大切。
  13. 名刺コレクターになっているかぎり、素晴らしい人脈を築けない。
  14. 三日坊主でなくていい。
    一日坊主でいい。
  15. 軸には、2種類ある。
    「ぶれていい軸」と「ぶれてはいけない軸」。
  16. 金払いの悪い取引先は、時限爆弾。
    早めに切っておくのが正解。
  17. 勉強は、座ってするものと思い込んでいないか。
    勉強は、立ってするもの。
  18. お会計のときにこっそり姿を消す人は、嫌われる。
  19. 嫌いなことで成功すると、寿命が縮む。
    好きなことで成功すると、寿命が延びる。
  20. 小さな落ち込みを、大げさに捉えていないか。
  21. 上を見ながら大きく息を吸うだけで、勇気が出る。
  22. 受験生にとって、寝ることも大切な勉強。
  23. 心に余裕があるから、矛盾を楽しめるのではない。
    矛盾を楽しむから、心に余裕ができる。
  24. 「恥をかきたくない」という人は、恥をかく。
    「恥をかいてもいい」という人は、恥をかかない。
  25. 暗い話は、暗く話すものではなく、明るく話すもの。
  26. 悪口を言われて落ち込むのではない。
    パワーとモチベーションに変えるのだ。
  27. 人生を楽しむ究極の言葉。
    「何でも楽しむ」
  28. 仕事の差は、1分遅刻をするときの対応で決まる。
  29. あなたの精神レベルは、親しい友人でわかる。
  30. 2択だからといって、無理に選ぶ必要はない。
    選択肢にない選択が正解ということもある。

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