ときどき「少しだけ」落ち込みを感じることがあります。
深刻に落ち込んでいるわけではありません。
「なんとなく元気が出ない」といった程度です。
特別な理由もないのに、なんとなく元気が出ないときもあるでしょう。
特別嫌なことがあったわけでもないのに、落ち込みを感じることもあるでしょう。
そんな状態を「落ち込んでいる」と思わないことです。
「落ち込んでいる」と思うから、自己暗示にかかってしまい、ますます落ち込んでしまいます。
ちょっと咳をしただけで「風邪を引いている」と大げさに考えるようなものです。
良好とは言いがたい状態かもしれませんが、だからといって体調不良というわけでもありません。
小さな落ち込みを、大げさに捉えていませんか。
ここで意識しておきたいことがあります。
小さな落ち込みは「普通の範囲」と考えましょう。
なかなか元気が出ないのはよくあること。
元気がないのは、落ち込んでいるうちに入りません。
少し元気がないだけであり、落ち込んでいるわけではありません。
悪いことでもなければ、異常なことでもありません。
もちろん緊急事態でもありません。
少し気分が沈むことは、日常的によくあること。
「別にこれくらい大したことないね。よくあること。普通の範囲」
そう思えば、別に悪いこととは思えなくなります。
「普通の範囲」と思えば、普通の範囲になります。
気分の波は、普段から上下に揺れ動いています。
海は、普段から小さな波があるように、感情も普段から小さな波があるのが普通です。
気分の波が上がることもあれば、下がることもあります。
特別嬉しいことがなくても、なぜか元気を感じることがありますが、それと同じことです。
特別悪いことがなくても、なぜか気分が沈みがちになることもあります。
よくあるのが、雨の日です。
雨が降っている日は、光量が少なくて暗い雰囲気を感じますが、それを落ち込みと誤解することが少なくありません。
気分の波が少し下がっている程度なら、落ち込んでいるうちに入りません。
普通の範囲を広げましょう。
少しくらい波が下がっても「普通」と思うことです。
小さな落ち込みを普通のことと考えるようになると、落ち込みを感じる場面も少なくなります。