つらいことがあったときは落ち込みます。
つらいことであればあるほど、落ち込みもひどくなります。
表情から笑顔が消えて、死んだような顔つきになります。
下を向いてばかりで、ため息も止まりません。
涙がぽろぽろこぼれることもあるでしょう。
しかし「どん底まで落ち込んでいる」と思っているなら誤解です。
落ち込んではいても、まだどん底までは落ちていません。
本当にどん底まで落ち込んでいるなら、何もできないからです。
食欲が一切なくなります。
食事が喉を通りません。
人と会話をすることもできなくなります。
もちろん本を読むこともできません。
何も考えられず、思考停止の状態になります。
普通に歩くことはおろか、立ち上がることすらできません。
本当にどん底まで落ち込むと、完全無気力の状態になります。
何もできないのです。
あなたは今、この記事を読んでいます。
それこそまだどん底まで落ち込んでいない証拠です。
少なくともこの記事を読むだけの元気があるし、内容を理解するだけ思考力もあるということです。
そして何とか落ち込みから立ち直りたい気持ちもある証拠です。
どん底まで落ち込んでいると思っていると悪い暗示がかかってしまい、立ち直るのが遅くなります。
動けるのに動けないと錯覚します。
だから安心してください。
実はまだどん底まで落ち込んでいるわけではないことに気づき、早く元気を出しましょう。
とりあえず今やるべきことは、休養をとることです。
食事が喉を通らないなら、おかゆや雑炊など、消化のいいものはいかがでしょうか。
少しでもいいので、何か口にしてください。
「どん底まで落ち込んでいると思っていたけど、そうではなかったんだね」とわかれば、少しは心が安らぐはずです。
つらくて、苦しくて、悲しくて、大変ではありますが、大丈夫。
もう間もなく立ち直れるのです。