トラブルには、2種類あります。
「笑えるトラブル」と「笑えないトラブル」です。
トラブルとは、もめ事やいざこざ、故障や事故、不調といった状況をいいます。
一般的にネガティブな状況ではありますが、そんな状況であっても、見方によっては笑えることがあるものです。
世の中には笑えるトラブルがたくさんあります。
コメディーのような出来事、漫画のような珍事、面白おかしいハプニング。
そうしたことはどれも簡単に取り返しのつくことであり、重大なことでもありません。
笑えるトラブルは、どしどし笑っていいのです。
笑えるのですから、笑うチャンスです。
笑えるトラブルは「エンターテインメントショー」です。
楽しむものだと思って、笑いながら対応するくらいでちょうどいいのです。
明るい気持ちで取り組むことで、ポジティブパワーが発揮され、スムーズに対応できてしまいます。
しかし一方で、笑えないトラブルもあります。
大きな迷惑をかける出来事、取り返しのつかない失敗、命に関わるような重大事故。
笑えないトラブルでは、笑顔はNGです。
へらへら笑っていると、仕事が中途半端になって、トラブルの解決が遅れます。
被害者が見れば、ばかにしている様子として映り、強い不快感を覚えるでしょう。
「何を笑っているのだ!」と怒鳴られ、火に油を注ぐことになりかねません。
世の中には、笑えるトラブルがある一方で、笑えないトラブルがあるのも事実です。
トラブルの解決が遅くなるばかりか、かえってトラブルを大きくさせてしまう可能性もあるのです。
笑えないトラブルでは、終始真剣な表情を見せましょう。
私たちが本気になって取り組んでいるとき、笑顔はありません。
あるのは、ただ真剣な表情のみです。
全力を出すためにも、誠実な姿勢を見せるためにも、真剣な表情で取り組む必要があるのです。
笑えないトラブルであっても、解決してしばらくたつと、笑えるようになる日が来ることもあります。
しかし、少なくともトラブルの真っただ中にいるときは、笑顔は一切見せず、終始真剣な表情で取り組むのが賢明です。
笑えるトラブルと笑えないトラブルを区別しましょう。