車のタイヤが摩耗しているのに、タイヤを交換しない人がいます。
摩耗したタイヤのまま運転していると、ブレーキの利きが悪くなり、事故につながる可能性が急上昇します。
これは「起こるべくして起こるトラブル」です。
「まだ大丈夫」という考え方は危険です。
「まだ大丈夫」ということは「すでに危ない」ということです。
運転に支障はなくても、トラブルにつながる恐れがあるものは、きちんと対処しておくことが大切です。
交通事故は、ちょっとした油断が命取りになることがあります。
「一瞬の油断、一生の後悔」です。
トラブルにつながる可能性を見つけたら、まだトラブルになっていなくても、早めに対処が必要です。
歯の定期検診のとき、歯科衛生士から、詰め物が取れかかっていることを指摘されました。
まだ取れてはいませんが、ぐらぐらしています。
詰め物が取れてから歯医者に行けばいいと考えるのはNGです。
そのまま放置すれば、詰め物の隙間にゴミがたまって、虫歯ができる可能性もあります。
詰め物が取れたときには、すでに虫歯が進行して、神経に到達している可能性があります。
永久歯は、一度失ったら二度と生えてきません。
歯科衛生士から指摘されたら、すぐさま次の歯科予約を入れ、早めに対処を行うのが適切です。
保険診療であれば、わずか3割負担で済むことです。
起こるべくして起こるトラブルは、事前の対処で防げるものばかりです。
何らかの問題が見つかったら、トラブルになる前に、早めの対処を心がけましょう。
余計な後回しは、後悔を招くもと。
「まだ大丈夫」は「すでに危ない」と言い換えると、身が引き締まります。
費用や時間がかかったとしても、大ごとになってから対処するよりは、小さく済むのです。