トラブルが起こったとき「あなたのせいでこうなった」と言う人がいます。
自分に非はまったくなくて、相手に非があるケースがあります。
「100パーセントあなたが悪い」という意味です。
相手にすべての責任があるなら「あなたのせいでこうなった」という一言も当然のように思われます。
率直な一言かもしれませんが、注意が必要です。
相手に悪気があったとは限りません。
偶然や不可抗力があった可能性もあります。
「あなたのせいでこうなった」という一言には、強い圧があります。
言われた相手は萎縮して、頭を下げるしかありません。
「100パーセントあなたが悪い」という考え方には余裕がありません。
全責任をすべて相手に押し付けることになり、一方的なやりとりになってしまいます。
「あなたのせいでこうなった」は、言い過ぎの感があります。
まったく自分に非がないケースはありません。
どんなトラブルでも、少なからず自分にも非があるものです。
駐車場で車をぶつけられたとします。
すべて相手が悪いように思えますが、そうとは限りません。
ぶつけられやすいところに駐車した自分にも非があると言えるでしょう。
今後は、ぶつけられにくいところに駐車するよう心がければいいのです。
ペアを組んで仕事をしているとき、相手のミスでトラブルが発生しました。
すべて相手が悪いとは限りません。
相手のミスに気づかなかった自分にも非があるといえるでしょう。
今度はダブルチェックのシステムを取り入れていけばいいのです。
こうした状況を勘案すると「あなたのせいでこうなった」は言わないほうがいいとわかります。
心で思っても、口に出しては言いません。
建設的な発想をして、一緒に解決していく姿勢が大切です。