にこにこしながら「今日、会社で面白いことがありました」と言う人がいました。
どんな面白いことなのだろうと思って話を聞いてみると、意外な返事が返ってきました。
なんと職場で起こったトラブルの話だったのです。
しかもかなり大きなトラブルで、顔が青ざめるような内容です。
聞いているこちらまで、はらはらどきどきします。
一歩間違えたら、会社を首になるようなレベルです。
にもかかわらず、その人は「ふふふ」と笑いながら楽しそうに語るのです。
「頭が真っ白になりましたよ、ふふふ。上司に叱られましたよ、ふふふ。始末書を書かされましたよ、ふふふ」と言います。
トラブルのことを「嫌なこと」ではなく「面白いこと」と表現したのは、粋です。
「面白いこと」と呼べば「たしかにそうとも言えるな」と思うのです。
トラブルは「面白いこと」と表現しましょう。
トラブルを「嫌なこと」と言えば、嫌なことになりますが「面白いこと」と言えば面白いことになります。
結局のところ、捉え方の問題です。
面白いことと思えば、楽しめます。
トラブルが起こったら「面白いことに起こった」と言いましょう。
とても大きなトラブルが起こったら「とても面白いことに起こった」と言いましょう。
「トラブルが起こった日」は「面白いことがあった日」と言えばいいのです。
きっぱり言い切ることが大切です。
トラブルは、嫌なことではなく、面白いことなのです。