トラブルは、起こったときも対応するときも、悪条件のほうがいいのです。
ドラマチックになるからです。
「トラブルは、後から必ず良い思い出になる」という法則があります。
悪条件であればあるほどドラマチックになって、映画やドラマのように盛り上がります。
自分のミスで相手に迷惑をかけてしまい、謝罪をしに行くことになりました。
謝罪に出向くとき、外はざあざあ降りの大雨でした。
それは幸いないことです。
傘を差しながら謝罪に出向く姿は「絵」になります。
あたかも映画やドラマのワンシーンのようです。
納品したプログラムにバグが見つかるというトラブルがあり、急いで修正していました。
修正が半分くらいまで済んで、トイレ休憩を入れようとしたときのことです。
うっかり足でパソコンのコードを引っかけ、電源が落ちてしまい、修正を一からやり直す羽目になりました。
「勘弁してくれ!」と叫びたくなりますが、それはそれでOKです。
後から振り返ると「ギャグ漫画のワンシーンのようだ」と思えるのです。
イベントのステージでパフォーマンスを発表することになりました。
ところが、大舞台の当日、発表直前になって衣装トラブルに見舞われました。
それは幸いなことです。
そのときは本当に焦って右往左往しますが、後から振り返ったとき、必ず面白い話のネタになります。
冷や汗をかきながらパフォーマンスをやり遂げる姿も、映画やドラマのようで「絵」になるのです。
「最悪だ」「タイミングが悪い」「どうしてよりによってこんなときに」と思いますが、それでいいのです。
悪条件を歓迎しましょう。
悪条件は「特別な演出」と思えばいいのです。
長い人生とはいえ、ドラマチックな場面はそうそうあるものではありません。
悪条件は、トラブルをドラマチックに変えるスパイスなのです。