厄介なことが起こったとき、私たちはこう思います。
「トラブルが起こった」と。
もちろん何も間違ってはいません。
ストレートな言い方であり、嘘をついているわけでもありません。
それ以上、それ以下でもありません。
普通で当たり前の呼び方ですが、ここにちょっとした悪影響が隠れています。
「トラブル」という呼び方は、いかにも悪そうな感じがします。
「大変なこと」「悪い出来事」「不幸の前兆」といったニュアンスがあって、気持ちが暗くなります。
トラブルと聞くだけでそわそわしてくる。
「トラブルが起こりました」と言えば「不幸へのカウントダウンが始まりました」と聞こえます。
「トラブル」と呼ぶから、苦しく感じるのです。
呼び方を工夫しましょう。
トラブルは「イベント」と言い換えてみてください。
たったこれだけで、感じ方が変わります。
イベントという言葉には、ポジティブなイメージがあります。
「楽しい行事」「面白い催し物」「わくわくすること」といったニュアンスがあって、気持ちが明るくなるでしょう。
私たちが「イベント」という言葉を使うとき、楽しいことが伴うことが多いので、明るい印象があります。
「イベントが起こりました」と言えば「これから楽しいことが待っていますよ」と聞こえます。
ゲーム感覚が生まれてきて、わくわくしながら取り組めるようになります。
そのイベントをクリアできれば、レベルアップできたり物語が進んだりするでしょう。
難しいことも、集中して取り組めるようになるでしょう。
なかなかうまくいかなくても、根気で乗り越えられるでしょう。
厳しい現実があるとはいえ、受け止め方次第です。
ネガティブな受け止め方をすれば、暗く感じます。
ポジティブな受け止め方をすれば、明るく感じます。
受け止め方がポジティブになれば、半分成功したも同然です。
トラブルではなく、イベントと考えましょう。
「トラブルが起こった」と言いそうになれば、喉のところで止めて「イベントが起こった」と言い換えればOKです。
慣れないうちは、つい言ってしまいますが、普段から意識しているうちに癖がついてきます。
目の前に立ちはだかった壁を、わくわく楽しみながらクリアしていきましょう。
トラブルを「イベント」と言い換えるだけで、楽しく感じるのです。