あなたはあるとき、面白いことを思いつきました。
自分でも「なかなか悪くないアイデア」と思って、自信満々です。
突然ひらめいたアイデアにかぎって斬新です。
アイデアがひらめいたときは、急に未来が開けたように感じて嬉しくなります。
さっそく人に話を持ちかけましたが、残念な返事が返ってきました。
「うまくいった試しがない」と。
すでに多くの前例があるものの、すべて失敗で終わっているとのこと。
前例がなければ、どうとでも言えますが、すでに多くの前例があって、すべて失敗で終わっているなら、次もダメに思えます。
悪いことは繰り返し起こりやすいため、注意しなければなりません。
「うまくいった試しがない」という一言には強い説得力が感じられ「それなら無理ですね」と諦めそうになる。
しかし、相手の言葉に飲み込まれてはいけません。
そこで簡単に引き下がっては何も新しいことに挑戦できなくなります。
「うまくいった試しがない」という一言に説得力を感じますが、永遠に不可能とは言い切れません。
本当に実現させたいなら、こう切り返しましょう。
「じゃあ、次はうまくいかせます」と。
もちろん単なる強気の言葉ではいけません。
言うだけなら誰でもできます。
やみくもに同じことを繰り返すだけでは成長がありません。
失敗が改善されなければ、同じ結果が待っているだけです。
同じことを繰り返したところで、同じ失敗を繰り返すのが明らかです。
ここで大切なことがあります。
それは「失敗の芽をつぶす」ということです。
これまでの前例を振り返り、失敗した原因を見つけ、その対策を立てます。
つまり、前例と同じ失敗を繰り返さないようにするのです。
きちんと対策ができているなら「次の挑戦でうまくいく可能性は十分ある」と言えるでしょう。
きちんと対策を立て、失敗の芽をすべてつぶせば、相手も「絶対不可能」とは言い切れなくなるはずです。
簡単に諦めないことです。
大切なことは「可能性に挑戦する」ということです。
10回の失敗があっても、11回目で成功する可能性があります。
たとえ100回の失敗があっても、丹念に失敗の原因をつぶしていけば、101回目で成功する可能性があります。
「同じ失敗を繰り返さない」ということは「成功に近づいている」と言い換えることができます。
少しでも希望があるなら、挑戦する価値があるのです。