人生では「あと○○しかない」という場面があります。
試験日、納品日、締め切り日。
そんなときには「あと○○しかない」という言葉が頭の中をよぎります。
「あと2つしかない」
「あと3時間しかない」
「あと5回しかない」
ほとんど余裕のない状況があるでしょう。
余裕がないと、可能性まで限られているように感じてきます。
焦りとプレッシャーが生まれ、苦しくなってくる。
あまりに追い詰められていると「どうせ頑張っても無理だろう」と、努力する前から諦めがちになるでしょう。
たしかに余裕は少ない状況なのかもしれませんが、ちょっと待ってください。
そもそも「あと○○しかない」という言い方がよくありません。
誤解を生む表現です。
ネガティブなニュアンスが強い。
悪印象が伴う言い方です。
まだ可能性が残っているにもかかわらず「不可能」「絶望的」と言っているように聞こえます。
諦める気持ちを助長させる言葉に聞こえます。
普段からよく聞く言葉ですが、やる気を奪う言葉でもあるのです。
もし今あなたが「あと○○しかない」と思うことがあれば、次の表現に言い換えてみてください。
「まだ○○もある」です。
少し表現を変えるだけですが、感じ方がまったく変わるはずです。
「あと○○しかない」と聞くと、絶望を感じます。
「まだ○○もある」と聞くと、希望を感じます。
なかなかそう思えない状況かもしれませんが、騙されたと思って、一度本気で考えてみてください。
「あと2つしかない」という状況なら「まだ2つもある」と考えます。
「あと3時間しかない」という状況なら「まだ3時間もある」と考えます。
「あと5回しかない」という状況なら「まだ5回もある」と考えます。
「あと○○しかない」という状況は、見方・考え方によっては「まだ○○もある」と言えるでしょう。
物事は、考え方1つで、変わるのです。
「まだ終わったわけではない。力を振り絞って頑張ってやろう!」
心に火がつき、前向きな気概が生まれ、行動力が出てくるでしょう。
可能性を信じることで、根気が生まれます。
希望を信じることで、底力を発揮しやすくなります。
「あと○○しかない」を「まだ○○もある」と言い換えるだけで、可能性が見えてくるのです。