成長のためには、時に実力以上のことに挑戦することが必要です。
つまり「背伸び」です。
簡単なことばかり繰り返しては、レベルアップができません。
できることばかりを繰り返していては成長が停滞したままになります。
成長するどころか衰えていくことも少なくありません。
スムーズに成長するためには「背伸び」が必要です。
あえて実力以上のことに挑戦することで、自分に適度な負荷をかけます。
適度な負荷によって、自分の限界を超えていけ、少しずつ成長していけます。
しかし、一言で「背伸び」と言っても、大きく分けると2種類あります。
「安全な背伸び」と「無理な背伸び」です。
どちらも背伸びに変わりありませんが、実際は「別物」と考えておくほうがいいでしょう。
それぞれきちんと区別しておくことが大切です。
安全な背伸びとは、達成可能を前提とした背伸びのことをいいます。
たとえば、実力が100とすると、110や120あたりを目安に取り組もうとします。
そもそも達成可能を前提としているため、度が過ぎることはありません。
少し頑張ればできます。
無理がないため、挫折も少ない。
「少し頑張ればできる」ということに取り組むと、少し大変ではあるものの、自分の限界を超えていけます。
挫折することなく、着実にレベルアップしていけます。
無理な背伸びとは、自分の許容範囲を超えた背伸びのことをいいます。
たとえば、実力が100とすると、200や300の難題に挑戦しようとします。
積極的な姿勢は立派ですが、あまりに実情を大きく越えるのはよくありません。
これは、勇敢というより、無謀です。
大幅に限界を超えた背伸びは、自分から失敗に飛び込んでいくようなもの。
あまりに自分を大きく見せすぎると、こっけいです。
背伸びをしすぎると、自分の実力を大きく越えているため、ミスや失敗するのも当然です。
「無理をしすぎた。こんな挑戦をするべきではなかった」と後悔することになるでしょう。
アニメや漫画の世界では、限界を超えていくシーンを見かけますが、現実の世界ではそう単純にうまくいくものではありません。
無理な背伸びは、100パーセント挫折を招くことになるのです。
背伸びをするときは、しっかり許容範囲は見極めておきましょう。
それは「無理な背伸び」でしょうか。
それとも「安全な背伸び」でしょうか。
安全な背伸びであればOKですが、無理な背伸びはNGです。
背伸びをするのはいいですが、あくまで無理のない範囲が大切です。
無理のない背伸びだからこそ、無理のない成長ができるのです。