過去の失敗を武勇伝のように話す人がいます。
「私は学生時代、反抗的な生徒だった。先生からよく叱られていた。学内では『問題児』と呼ばれていた」
「新人時代の自分は、自意識過剰で偉そうだった。いつも上司を困らせていた。トラブルメーカーと思われていたに違いない」
過去の失敗を話すのはいいのです。
失敗のない人はいません。
過ちを犯すことは誰にでもあります。
特に若い時期は、分別のない行動を取ることが目立つでしょう。
若気の至りを経験して大人になっていくものです。
うっかりマナーやモラルに反したことをしてしまい、お叱りを受けることがあるもの。
学生時代や新人時代は未熟な部分が多く、つまらないミスや恥ずかしい失敗をしてしまうことがあるのは仕方ありません。
失敗談は人を引きつけるネタになるので、多くの人に興味を持って聞いてもらえるはずです。
しかし、武勇伝のように話すのは要注意です。
失敗は失敗です。
自慢にはなることではないので、鬼の首を取ったように話すことではありません。
表向きは笑ってくれるかもしれませんが、心では不快に感じているでしょう。
武勇伝のように話すと「この人はまだ反省していない」と判断されます。
冷めた目で見られてしまい、周囲から距離を置かれることになるでしょう。
過去の失敗を、武勇伝のように話すことほど恥ずかしいことはありません。
過去の失敗を話すなら、謙遜しながら話すことです。
失敗は失敗ですから、最低限の羞恥心は必要です。
あくまで失敗ですから、そのことを忘れてはなりません。
素直に過ちを認め、未熟だった過去の自分を恥ずかしいものとして表現します。
そうすれば、過去の失敗であっても、笑ってもらえたり、楽しんで聞いてもらえたりできます。
失敗を話すときにも、マナーがあるのです。