「私ってダメな人間」とつぶやく人がいます。
つまらないミスや失敗をしたとき、ため息交じりの声で「私ってダメな人間だなあ」とセリフを漏らします。
たしかに誰もができることが自分だけできないと、情けなく感じてしまうでしょう。
普通のことが普通にできないと、自分が嫌になってくる。
自分に何らかの欠陥があるように思えてくる。
「私ってダメな人間」という一言に心当たりのある人もいるかもしれません。
何気ない一言に思えますが、大きな危険な潜んでいます。
「私ってダメな人間」は、自己肯定感を下げる言葉です。
自分の声を一番聞いているのは自分です。
口にすればするほど、どんどん自尊心が傷つきます。
悪い自己暗示もかかって、どんどん自信を失っていきます。
そして「ダメな人間」というセルフイメージが定着する。
最終的には自分のことが嫌いになってしまい、消えたくなってしまうのです。
「私ってダメな人間」ほど、自己肯定感を下げる言葉はありません。
どんどん元気と自信を奪っていく邪悪な言葉です。
弊害があるだけで、良いことは1つもありません。
軽い気持ちで口にする人がいますが、これほど危険な言葉はないのです。
「私ってダメな人間」に心当たりがあれば、要チェックです。
口癖になっているなら、今すぐ見直しをおすすめします。
口に出すのはもちろん、思うのもNGです。
思うだけでも、自分に言い聞かせることになるため、悪影響があります。
頭の中に悪いネガティブなイメージが広がっていき、セルフイメージが下がってしまいます。
うっかりミスをしたときは、自分を責めるのではなく、行為を責めてください。
悪いのは「人」ではなく「行為」です。
ミスや失敗があったとき、冷静に振り返り、原因を探ってください。
どこが悪くて、どうすれば良かったのか考えましょう。
「こうだったから間違えた。次からはこんな方法に変えよう」
同じことが繰り返されないよう対策を講じればいいだけです。
行為の悪いところを「精神論」ではなく「方法論」で改善していきます。
たとえば、ど忘れのせいでトラブルがあったとします。
頭で覚えていたことが原因だとわかれば、今後は頭で覚えるのではなく、紙に書いて見えるところに張っておくようにします。
「記憶」ではなく「記録」に頼る癖をつければ、ど忘れを防止できます。
行為が改善されれば、再び同じミスが起きることはないでしょう。
悪いのは「人」ではなく、あくまで「行為」ですから、ミスや失敗があったときは、行為の改善に取りかかってください。
悪いのは人ではなく、行為です。
人を責める必要はないのです。