どうしても抵抗があるなら、あなたがすべきことはシンプルです。
きちんと断ることです。
もちろん抵抗があるとはいえ、何でも断ればいいわけではありません。
抵抗があることであっても、学びや経験の1つとして受け入れたほうがいいこともあります。
そのときは気が進まなくても、実際取り組んでみると「ためになった」「経験してよかった」ということがあります。
また和を大切にする場面においても注意が必要です。
チームワークや長期的な人間関係を考えると、抵抗があっても引き受けたほうがいいことがあります。
相手に義理があって「気は進まないが、まあ引き受けるか」ということもあるでしょう。
しかし「どうしても抵抗があること」となると、話は変わります。
どうしてもやりたくない仕事、どうしても行きたくない誘い、どうしても買いたくない商品。
「どうしても」がつくことは、別格として考えてください。
どうしても抵抗があることは、きちんと断ることです。
「嫌われたくない」「相手に申し訳ない」などの気持ちから引き受けそうになりますが、よくありません。
著しい抵抗があるわかっていつつ、無理に引き受けるのは毒にしかなりません。
心にも体にもよくありません。
断ったら大変なことになると思いますが、無理に引き受けるほうがもっと大変になります。
無理に受け入れると、強烈な不快感によって精神的苦痛にさいなまれるでしょう。
ストレスだけで済まず、怒りや憎しみを覚えます。
「しなければよかった」「行かなければよかった」と後悔することになります。
恨みが生まれたり体調不良を招いたりすることも少なくありません。
相手に申し訳なくて断りにくいこともありますが、どうしても抵抗があることはきちんと断ってください。
断るときは、どんな言い方がよいのでしょうか。
断るときは厳しい言葉遣いになりやすいため悩ましいところですが、こんなときにもってこいの万能フレーズがあります。
「遠慮しておきます」です。
オブラートに包んだ言い方なので、相手を傷つけることはありません。
いつでもどこでも誰に対しても使えるので安心です。
「遠慮しておきます」というフレーズを使えば、相手は「NOという意味だな」と察し、スムーズにその場を乗り切れるでしょう。
それでも相手が鈍感で察してくれないときはどうすればいいか。
はっきりした言葉で断ってください。
ただし、クッション言葉を使うのが条件です。
「心苦しいのですが、お断りします」
「申し訳ございませんが、お断りします」
「ご気分を害されたら申し訳ございませんが、お断りします」
クッション言葉を使って断れば、言葉のとげを抑えつつ、明確な意思表示ができます。