食べ残しをしたとき、もったいないと思う人がいます。
「食べ残してしまって申し訳ない」
「もったいないことをしてしまった」
「ちょっと見苦しいかな」
ちょっとした罪悪感を覚え、心苦しさを感じる人がいるものです。
「小さなことだから気にしなくていいのに」と思ってしまいます。
食べ残すことは日常でよくあることです。
事情があって仕方ないこともあります。
小さなことを気にする性格に思えますが、ちょっとここで立ち止まって考えてみたい。
むしろ見習うべきことです。
食べ残しをもったいないと思う人は、食のありがたさや素晴らしさを理解している証拠です。
なぜ食べ残しをもったいないと思うのか。
それは、食に対する感謝の念があるからです。
食に対する感謝の念があるからこそ、食べ残しに抵抗が生まれます。
どれだけ食事を作るのが大変なのか、いかに手間暇がかかっているのか、身に染みて痛感しています。
もったいないと思う人には「食の理解」があります。
目の前に食事がある奇跡を理解できています。
「もったいない」という気持ちは、私たち人間に備わる美徳の精神です。
あなたの身近に食べ残しを嫌がる人はいませんか。
きっとその人は、性格のいい人でしょう。
親切で礼儀正しくて、優しい心と大きな器の持ち主ではないでしょうか。
「もったいないね」「申し訳ないことをした」を言いつつ、毎日を大切に生きているはずです。
食べ残しをもったいないと思う人に、悪い人はいないのです。
もちろん食べ残しが厳禁というわけではありません。
満腹で食べきれないこともあるでしょう。
口に合わなかったり体調が悪かったりなど、事情があって食べ残しをすることもあるでしょう。
仕方ない場合もありますが、できるだけ最小限に抑えることです。
悔やんだり落ち込んだりする必要はありませんが、申し訳ない気持ちだけは持ち続けたい。
あなたは食べ残しをしたとき、もったいないと思う人ですか、そうでない人ですか。
食べ残しをもったいないと思うようになれば、あなたはいい人になっています。