いつまでも円満な夫婦には、ある特徴があります。
「お互いに感謝を伝え合っている」という点です。
仕事を頑張る夫に「いってらっしゃい」「おかえりなさい」「お疲れさま」と伝えます。
手料理を作ってくれた妻に「いただきます」「おいしい」「ごちそうさま」と伝えます。
大切な記念日にはきちんと祝って、感謝の気持ちを伝えることを忘れません。
こういう夫婦は離婚しません。
感謝を伝え合う夫婦は、お互いを認め合い、尊重することができているので、末永い関係が続くのです。
注意したいのは、感謝を伝え合うことのない夫婦です。
夫婦生活が長くなるにつれて、パートナーのしていることが当たり前に思えてきて、感謝しなくなります。
「仕事で稼いできて当たり前」
「料理を作って当たり前」
「子どもの面倒を見て当たり前」
最初はありがたく感じていても、それが毎日続くと当然のことのように感じられ、だんだん感謝の言葉が減っていきます。
こうなるとイエローカードです。
感謝しなくなると、だんだん夫婦関係が冷めていきます。
そして、夫婦の不和へとつながっていくのです。
夫婦関係を良好に続けたいなら、感謝を伝える習慣が欠かせません。
日頃から小まめに感謝を伝えるようにしましょう。
特別なことがあったときだけではありません。
日々の当たり前や小さなことにも、感謝を伝えていきましょう。
いつも仕事を頑張っている夫に、感謝を伝えましょう。
いつもおいしい料理を作ってくれる妻にも、感謝を伝えましょう。
感謝の言葉は「ありがとう」だけではありません。
「助かる」
「嬉しい」
「お疲れさま」
「おいしい」
「素晴らしい」
「頼りになる」
「いてくれて良かった」
相手を褒めたり認めたりする一言は、すべて感謝の言葉になります。
毎回伝えるのは面倒に思えますが、それは慣れていないだけです。
パートナーの記念日には、きちんとお祝いをしたい。
高価なプレゼントが必要というわけではありません。
レストランで食事をおごるだけでも感謝の気持ちは伝わります。
急に感謝の言葉を口にするのは抵抗を感じるものですが、だからといって無言はよくありません。
相手に感謝の気持ちがあるなら、恥ずかしさを振り払い、きちんと伝えていくことが大切です。
感謝を伝えることが習慣化されれば、実はさほど大変ではありません。
歯磨きをしないと落ち着かないように、パートナーに感謝を伝えないと落ち着かなくなります。
自然と口から出るようになっていき、円満な夫婦関係が安定するのです。
ここで大切なのは「伝える」という点です。
思うだけでは意味がありません。
思うだけでは伝わらないと考えてください。
「心の中では感謝している」「いちいち言わなくても相手はわかっているはずだ」と言う人がいます。
「以心伝心」という言葉もありますが、これに頼るのはよくありません。
思うだけなら誰でもできます。
思うことと伝えることは天と地の差があり、まったく別ものです。
きちんと口に出してこそ、相手に伝わります。
口に出して言うのが恥ずかしい人もいるでしょう。
そんな人は「手紙」「メール」といった方法もあるので検討してみてください。
どんな形でもいいので、きちんと感謝を伝えていきましょう。
感謝をされて嬉しくない人はいません。
いちいち言うのが面倒に感じたとしても、その都度伝えることが大切です。
感謝を伝え合う夫婦は、離婚しないのです。