親切は素晴らしい行いです。
人のためになることであり、思いやりの表現です。
困っている人に親切をすれば「ありがとう」と感謝されるでしょう。
立場の弱い人の味方になれば、相手は救われた気持ちになるでしょう。
人は社会的存在です。
親切には人と人をつなげる力があります。
日頃から親切を心がけることで、より良い人間関係につながり、スムーズに社会を生きていけるようになります。
心の優しい人であれば、日頃から親切な行動を心がけているに違いありません。
もちろん親切を心がけるのはいいのですが、ここで振り返ってみてほしいことがあります。
親切を行う際「してあげる」という気持ちあるなら注意してください。
「してあげる」は、自分のほうが上位という考え方になっている証拠です。
「仕方ないから助けてやろう」という横柄な考え方になっています。
見下すような目線になっていて、相手を軽く見ていることになります。
それは純粋な親切心ではありません。
表向きは親切に見えても、気持ちの面では不健全です。
相手を心から思ってしていることになりません。
見返りの気持ちが含まれています。
優越感のアピールになっています。
「してあげる」という気持ちでする親切は「偽の親切」です。
「してあげる」という不純な親切心は、言葉や態度から自然と相手に伝わります。
かえって相手を嫌な気持ちにさせてしまうことも少なくありません。
親切に対する正しい考え方があります。
親切は、してあげるものではありません。
させてもらうものです。
親切を行う際は、奉仕の精神が必要です。
そのため「させてください」という低姿勢が欠かせません。
させてくださいという低姿勢こそ、嘘偽りのない純粋な親切心です。
させてくださいという低姿勢で人のために尽くせば、あなたの純粋な親切心が相手に伝わります。
「あなたの力になりたい」という謙虚な姿勢があります。
してあげるという親切は、不純な親切心。
させてくださいという親切が、純粋な親切心。
親切は、してあげるものではなく、させてもらうものなのです。