兄弟姉妹のない子を「一人っ子」と呼びます。
一人っ子には、一人っ子ならではの楽しみがあります。
「親を独占できる」
「比べる相手がいないので自由に生きられる」
その一方で、一人っ子には一人っ子なりの苦労もあるでしょう。
「一人っ子は寂しい」
「親の期待が重く乗りかかる」
しかし、一人っ子は、本当に1人なのでしょうか。
血のつながりをもっと広く考えてみましょう。
「人類」という名の、巨大な家系をイメージしてみてください。
あなたの親にも、親がいるでしょう。
その親にも親がいて、どんどん遡って考えてみます。
遠いはるか昔まで先祖を遡って考えると、私たちのご先祖様は、実はみな同じ親にたどり着きます。
原始生命体のころから、枝分かれしているだけです。
たしかに狭い定義でいえば一人っ子ですが、広い定義でいえば、地球上の全員が兄弟姉妹といえます。
ご近所さんも、兄弟姉妹。
職場の人たちも、兄弟姉妹。
あなたの目の前にいる人たちも、兄弟姉妹です。
戸籍には載りませんが、広い定義でいえば、今生きている人たちは「血縁関係」でつながっているといえます。
ですからみんな、体や顔かたちがそっくりです。
さらにいえば、ピカソもモーツァルトも織田信長も、広い定義でいえば「親族」と呼べるでしょう。
1人で生きているのではありません。
地球上には、多くの仲間がいるのです。