学生時代にはやっていた音楽をもう一度聴いてみましょう。
中学時代にはまっていた曲、高校時代に励まされていた曲、大学時代によく聴いていた曲。
それぞれではやっていた音楽があるでしょう。
テレビやラジオから毎日流れ、嫌でも聴いていた音楽。
勉強中や部活の練習中によく聴いていた曲。
好きでも嫌いでもないが、なんとなく毎日聞いていた歌。
流行曲は面白い。
流行中には、流行していることがわかりません。
流行が終わってから、流行していたことに気づきます。
世間として流行している曲もあれば、自分の中で流行していた曲もあるでしょう。
数年経って聞いたとき「そういえば当時ははやっていたな」「毎日聞いていたな」と気づきます。
流行曲が本当に楽しめるのは、このときです。
懐かしい感情とともに、当時の様子が頭に浮かんできます。
勉強を頑張っていた自分、部活動を努力していた自分、恋愛に苦しんでいた自分。
反抗期で荒れていた自分、まだまだ未熟だった自分、将来に悩んでいた自分。
懐かしい気持ちがよみがえって、一瞬でタイムスリップができる。
心のアルバムが開いて、当時の自分を次々思い出すのです。
不思議なのはそれだけではありません。
歌の歌詞が、当時より心に深く響くはずです。
歌詞の一言一言が、心の奥まで突き刺さるように響きます。
同じ曲を聴いているはずなのに、心の響き方がまったく違うことに気づくでしょう。
当時は若かった。
未熟だった。
子どもだった。
世間も社会も、何もわかっていなかった。
当時は何も思わなかった歌詞が、年齢を重ねて成長した今なら理解できるのです。
歌詞の意味が、痛いほどよくわかるようになる。
歌詞が「人生訓」のように聞こえてくるから不思議です。
心にじんと響いて、鳥肌が立ち、涙が出てくるのです。
特におすすめなのが、校歌です。
世の中で流行していた音楽ではありませんが、学生時代に最もよく歌っていた歌の1つでしょう。
当時は校歌を淡々と義務的に歌っていただけでしたが、今聞くと、含蓄のある言葉がずらりと並んでいることに気づけるはずです。
「当時は何てすごい歌を歌っていたのだろう」と今になって驚き、感動できるはずです。
たまには昔の流行曲を聴いてみましょう。
歌詞に注目しながら聞くと、本当に時間を忘れます。
流行曲が本当に楽しめるのは、年齢を重ねてからなのです。