「頑張る」と言えば、力を入れて行うイメージがあります。
気合を入れて、集中力を高め、覇気を出す。
余計な手抜きはせず、全力を尽くす。
力を入れれば入れるほど、頑張ることになると思うでしょう。
もちろんこれも頑張ることになります。
力を入れてこそ、自分の力を最大に発揮できます。
人生を分ける勝負所では、力を入れて頑張るのが有効でしょう。
すべての力を集中させれば、120パーセントの力を発揮できるはずです。
分厚い壁も、力を入れて頑張るからこそ、ぶち壊せます。
瞬発的な力を発揮させるなら、力を入れて頑張るのが最適でしょう。
しかし、力を入れて頑張るのは限界があります。
体力を激しく消耗するため、頑張ることはできても、長くは続きません。
短期的な仕事ならいいですが、長期的な仕事には不向きです。
また、力が入りすぎていると、うまくいくこともいかなくなることがあります。
力が入りすぎたプレゼンでは、ぎこちない動きになり、不自然になります。
力が入りすぎた試合では、本来の実力を発揮できず、残念な結果で終わるかもしれません。
力を入れて頑張るのは素晴らしいことですが、力が入っているゆえのデメリットもあるのです。
「頑張っているのになかなかうまくいかない」
そう思ったときは、いっそのこと、逆のことをしてみてください。
力を抜いて頑張るのです。
「力を抜いたら頑張れない」と思うかもしれませんが、もちろん「サボる」という意味ではありません。
あくまで「余計な力を抜く」という意味です。
肩の力を抜いて、呼吸を穏やかにします。
できるだけリラックスして、ありのままの自然体を意識します。
そうすれば、余計な緊張やストレスに苦しまなくて済みます。
本来の実力も発揮しやすくなるのです。
力を抜いて頑張るのは、長期的な仕事に向いています。
パワーは7割程度ですが、体力の消耗が緩やかなので、集中力が長く続きます。
あなたはきっと今、頑張っているでしょう。
頑張っているのになかなかうまくいかないときは、力を抜いてみてください。
力を抜いて頑張る。
なかなかうまくいかなかったことが、あっさり達成できるかもしれません。
力を入れて頑張るのもいいですが、力を抜いて頑張るのはもっといいのです。