労をねぎらう言葉を言っていますか。
労をねぎらう言葉は、感謝の言葉と混同されがちですが、役割に違いがあります。
感謝の言葉も大切ですが、労をねぎらう言葉も大切です。
感謝の言葉を言う人はいても、労をねぎらう言葉まで言ってくれる人はなかなか少ないのが現実です。
「言ったところで何の得はない」
「お金を払っている立場だから、いちいち言う必要はない」
「相手の苦労は自分に関係ない」
そう思うかもしれませんが、少し大きな心を心がけたい。
相手の苦労のおかげで、商品なりサービスなり受け取っているのですから、一言くらいはあってもいいでしょう。
「ありがとうございます」と感謝するのもいいですが、きちんと労をねぎらう言葉まで言うと喜ばれます。
何かを失うわけでもなければ、誰かを傷つけるわけでもありません。
たとえ自分に無関係の人だとしても、言って損はないのですから、どんどん言ったほうがいい。
労をねぎらうとはいえ、特別難しいことではありません。
相手の立場になって、苦労を想像するだけでいいのです。
完全に理解する必要はなく、少しでも理解できれば十分です。
相手の立場を想像すると、さまざまな苦労が伝わってきて、自然とよい言葉が浮かんでくるでしょう。
「いつも大変ですね」
「いつも遅くまでお疲れさまです」
「おかげさまで本当に助かっています」
「なかなか苦労をされているのではないですか」
「わざわざ遠いところからありがとうございます」
思いついた言葉からどんどん言いましょう。
「言ったら変と思われるかな」と心配する必要はありません。
何も言わず無言でいるより、一言でいいので、相手の労をねぎらったほうが好印象です。
直接お世話になっている人だけでなく、間接的にお世話になっている人にも言いたい。
労をねぎらうだけで、相手を癒せます。
人は誰でも「認められたい」という承認欲求があります。
「嬉しい。自分の気持ちをわかってくれた」と感じるので、心が救われるのです。
労をねぎらう人は、必ず印象がよくなります。
自分の労をねぎらってくれる人は「自分を理解してくれる人」として映り、特別な好感が湧き上がるでしょう。
人の労をねぎらう言葉に、言いすぎることはありません。
相手が大変そうなときほど、言う価値があります。
たった一言でいいのです。
たとえ忙しくても、人の労をねぎらうようにしたい。
人の労をねぎらう余裕すらなくなれば、すでに忙しすぎる状態です。
もし感謝の言葉と労をねぎらう言葉の両方が言えれば、最高です。
相手は心の中で泣いて喜ぶでしょう。