面接では、デリケートな発言をしなければいけない場面があります。
たとえば、勤務地の希望を言ったり、残業の質問をしたりなどです。
面接であまり露骨な発言は好ましくありませんが、事情のため、どうしても発言しなければいけない場面もあるでしょう。
質問してはいけないわけではありません。
問題は、質問の仕方。
デリケートな発言をする際、面接に通る人と通らない人の言い方に、面白い違いがあります。
面接に通らない人は、まったく前置きがありません。
いきなりデリケートな発言をし、面接官を驚かせます。
応募者は「正直に発言しただけ」と思いますが、面接官に与える印象まで考慮していません。
とげとげしい発言が、そのまま面接官にぐさりと突き刺さる。
余計な誤解を招いて、評価に影響する場合があるのです。
一方、面接に通る人は、適切な前置きがあります。
「恐れ入りますが」
「これは学生の意見ですが」
「大変申し上げにくいのですが」
「差し支えなければ」
「非常識な回答かもしれませんが」
「1つ、お伺いしたいことがあるのですが、よろしいでしょうか」
前置きの言葉があると、無礼や不謹慎などの印象が緩和されます。
面接では簡潔でわかりやすい説明が大切ですが、デリケートな発言の際は、前置きの言葉を使うのが適切です。
面接官にとって聞きやすく答えやすくなる。
多少非常識な発言をしても、穏やかに受け入れてもらえる可能性も高くなります。