面接が始まるやいなや、面接官が優しい言葉をかけてくれることがあります。
「緊張していませんか。大丈夫ですよ。自然体でいきましょう。楽にしてください」
リラックスを促してくれるのです。
もちろん面接官は悪気があるわけではなく、本心で言っています。
応募者が緊張していると、面接官としても面接しにくいため、リラックスを促すのです。
ところが、面接に通る人と通らない人とでは、この言葉の受け止め方が違います。
面接に通らない人は、面接官の「楽にしてください」を信じます。
「そうか。リラックスしていいのか。面接官の言うとおりにしよう」
本気で受け止め、言葉のとおり、リラックスするのです。
足を開き、椅子の背にもたれ、だらしない表情になります。
いくら面接官から促されたとはいえ、常識の範囲を超えるリラックスは問題です。
油断の結果、つまらない失態や失言をしてしまい、不採用になるのです。
面接に通る人は、面接官の「楽にしてください」を信じません。
軽くリラックスをすることはあっても、最低限の緊張感を保ちながら面接を受けます。
面接は、人生を決める重大な局面。
応募者は一瞬の油断もできません。
リラックスとはいえ、適当な程度を心がけるのが賢明です。
失言や失態などを防ぎ、自分を確実に表現できるのです。