しつけに困っている飼い主は大変多いと思います。
「うちの犬は、飼い主の言うことをなかなか聞いてくれない。聞き分けのよくない犬なのかな?」
もちろん生まれつきの犬の性格もありますから、しつけを覚える早さに多少の違いはあることでしょう。
生まれつきの問題なのかと思ってしまうと「どうせ、うちの子はしつけをしても無駄だ」と思います。
なかなか言うことを聞いてくれなくて、しつけを諦め断念する飼い主も多いのではないでしょうか。
しかし、間違ったしつけさえしていなければ、時間はかかっても、たいていの犬は次第に飼い主の言うことを聞いてくれます。
血統書付きの犬はもちろん、雑種犬でも、野良犬でも、飼い主が正しいしつけさえしていれば、必ず言うことを聞きます。
必ずです。
元来、犬の世界は、主従関係にのっとった規律ある縦社会です。
厳しい世界でありますが、犬の世界では自然です。
主人であるリーダーの指示を聞いて、従者である犬はそれに従います。
絶対的な関係があるからこそ、リーダーを中心に多くの犬が集まり、集団生活がうまくいきます。
何千、何万年もの昔から受け継がれている血は、たしかです。
頼りがいのあるリーダーの言うことを聞いてくれないのは、考えにくい。
しかし、です。
いくら時間をかけても、犬が言うことを聞かなければ、おそらく犬に問題があるのではなく、飼い主に問題があります。
ずばり言ってしまうと、飼い主が頼りないから犬は言うことを聞いてくれません。
犬から飼い主のことをリーダーだと思われていない可能性が高い。
もしくは、リーダーとは思っても、頼りないと思われている場合が多いです。
頼りない上司が部下になめられ、言うことを聞いてもらえない状態と同じです。
飼い主が絶対的な力を持ち、強力なリーダーシップを発揮し、犬から頼られるようになるくらいにならなければいけません。
犬とのベストな関係を築くためには、飼い主は厳しいリーダーになりましょう。
犬から忠誠心を引き出せるかどうかは、リーダーである飼い主の厳しい態度にかかっています。
厳しい飼い主と言えば怖いイメージがありますが、犬が一番求めているのは、厳しくてもいいから頼りがいのあるリーダーなのです。