普段はおとなしい犬が、車に乗って動き始めてまもなく、急に吠え始めることがありませんか。
飼い主と散歩中に吠えることがなくても、車の中に限って吠えるという犬は多いようです。
やはり犬にとって車の中というのは、異空間だからです。
狭い空間・独特のにおい・エンジン音・揺れなど、野生の中でさえも感じたことのない異様な空間にそわそわします。
驚いてお漏らししてしまったり、不安だからこそ吠えたりします。
なにより犬が一番驚くのは、スピードです。
車が走り始めると、すごいスピードが出ます。
信号待ちのときに、ほかの車が急なスピードで近づいてくることでしょう。
なぜ車に向かって吠えるのかというと、急に近づく車に怯えたり驚いていたりする可能性があります。
犬は、車の中を自分の縄張りだと思っています。
車体が大きいです。
スピードもあります。
そんな車体の大きな車が急に近づいてくると、やはり犬としても驚いてしまい、警戒して吠えてしまいます。
これに慣れさせるのは、やはり経験を増やすのが一番です。
最初からいきなり犬を車に乗せて移動するのではなく、まずは車に乗せて、エンジンをかけるだけから始めましょう。
車の雰囲気やにおい、音などから、ゆっくり慣れます。
それでも怖がるようなら、犬の頭をなでながら「大丈夫だよ。怖くないよ」と話しかけ、落ち着かせてあげましょう。
慣れてくれば、短い距離から移動させて車にだんだん慣れてもらいます。
かなり長い距離を吠えることなく移動できるようになります。
車らしい、狭い空間・独特のにおい・エンジン音・揺れ・スピードなどにも慣れて、落ち着いた犬へと成長します。
もちろん犬も車酔いをするので、適度に休憩を入れることを忘れないようにしましょう。
人間でもそうですが、車酔いばかりは練習をして治るわけではないようです。