大型連休には、家族で遠くへ遠出をすることもあるでしょう。
遠くへ旅行し、数日間家を留守にするとなると、犬を家に置いたままにはできません。
知り合いに犬を預けるのではなく、犬を車に乗せて、遠くの山や海など一緒に旅行に行くこともあると思います。
普段から車に慣れている犬なら、車に乗せて遠くの旅行も問題ないだろうと思います。
しかし、実際はどうでしょうか。
車に乗って最初の5分や10分くらいなら問題なくても、30分あたりから様子がおかしくなってきませんか。
車に慣れているはずの犬が、もし車の中でよだれをたらし始めれば、要チェックです。
よだれが垂れているからとはいえ、おなかがすいたというサインとは限りません。
おそらくそれは、車酔いのサインです。
犬も車に酔います。
人間より酔いやすいと考えていいでしょう。
犬は体が小さくて軽いため、小さな揺れでも左右に体が揺れやすく、そのため酔いやすくなります。
5分や10分くらいならいいですが、30分以上車に乗り続けたり、カーブの道が続いたりすると、酔いを感じ気分が悪くなります。
気分が悪くなったというサインが「よだれ」です。
もちろんすべての犬が車に酔うというわけではありません。
人間と同じように、車に酔いやすいかどうかも、個体差があるようです。
犬が酔っているときにほうっておいて乗り続けていると、最悪吐いてしまい、車の中を汚してしまうこともあります。
では、犬と一緒に車に長時間乗るときのポイントです。
車に乗る2時間前からは、犬に餌を与えず、胃の中を空にしておくといいでしょう。
万が一、吐き気を感じても、すぐ吐く心配が小さくなります。
犬が車酔いでよだれをたらし始めれば、素直に休憩を入れるようにしましょう。
犬の体調を無視して車を走らせていると、吐いてしまうこともありますし、車を嫌いになってしまうきっかけにもなりかねません。
できるだけ快適な車での移動を心がけるため、犬のよだれに気づいたら、休憩を入れて休ませてあげるようにしましょう。
よだれというのは「酔っている」というサインの1つです。
犬によっては、よだれではなく、他のサインを出すこともあります。
ぼんやりした目つきになったり、急に元気がなくなったりなど、人間と同じように酔ったときの態度もさまざまです。
自分が飼っている犬の場合は、どのようなサインで酔いを表現するのか、日頃から確認しておきましょう。
いざ車での移動の際に、見落としがないように注意しましょう。
また、酔っているのにまったく態度に出さない犬もいます。
そういう犬のタイプの場合も考えて、遠出をする際は一定距離や一定時間を決めて、休憩しましょう。