「こら!」
飼い主がしつけのため犬を怒鳴りつけることがあると思います。
やんちゃな性格の犬なら1日何度も叱りますし、時には強く叱ってしまうこともあるはずです。
そんなとき、珍しいしっぽのしぐさを目にすることがあります。
後ろの足の間に、しっぽを巻き込みます。
このしっぽのしぐさにはどのような意味があるのでしょうか。
実は「服従」の気持ちを表そうとするときに見られるしっぽのしぐさです。
日本語には「しっぽを巻いて逃げる」という慣用句があります。
争いに負けて、すごすごと逃げるときに使う、日常でもよく使われる慣用句です。
この「しっぽ」というのは、犬のしっぽのことを指しています。
犬は服従を表現するとき、しっぽを後ろ足の間に巻き込むしぐさがあることから、この表現が生まれました。
おそらく飼い主に怒鳴られて元気をなくし、服従の気持ちを見せようとしているのでしょう。
しっぽをよく観察するのは、犬の気持ちを理解する重要な手がかりの1つです。
このしっぽの状態が見られたら、飼い主は少し怒りすぎているのかもしれません。
それ以上、怒るのは控えたほうがいいでしょう。