犬の世界は、主従関係がはっきりした階級社会です。
犬は飼い主のことをリーダーだと思い、飼い主の言うことなら何でも聞きます。
群れをなして集団で生活していた過去があるので、リーダーである飼い主にも忠実です。
飼い主のいくところなら「リーダーが守ってくれる」と思い、どこへでもついていきます。
東京渋谷の有名な忠犬ハチ公のように、毎日決まった時間に駅のホームの前で、飼い主の帰りを待つこともできます。
そのくらい、犬は飼い主に対しては忠誠があります。
では、一方、猫は飼い主のことをどう思っているのでしょうか。
どう思うかは、実は状況や気分によって変わるようです。
あるときは、普段は餌をくれたり優しくしてくれたりしてくれるので「母親」。
あるときは、暇なときに相手をしてくれる「遊び相手」。
またあるときは、世話をしてやらなければならない「兄弟」。
またあるときは、完全に「赤の他人」。
猫は自分の状況や気分によって、都合のいいように解釈しています。
犬のような忠誠心はないと思っていいでしょう。
少々ショックな話ではありますが、猫なのだと思うくらいが、ちょうどいい猫との距離感なのかもしれません。