野菜と言えば、健康維持には欠かせないイメージがあります。
家族で焼き肉パーティーを開いて肉ばかり食べていると、親から「野菜も食べなさい」と叱られた人も多いのではないでしょうか。
むしろ親から野菜を食べるよう強制されることもあったことでしょう。
しかし、猫の食生活を見れば、肉、肉、肉ばかりです。
そもそも猫は肉食動物です。
キャットフードの内容を確かめると、ほとんど肉で構成されていることがわかるでしょう。
人間の視点から考えれば、肉ばかり食べていないで、ときどき野菜も食べたほうがいいのではないかと思います。
では、猫に野菜は必要なのでしょうか。
結論から言えば、猫は野菜を食べなくても生きていけます。
人間は、生きるために多くのビタミンやミネラルが必要ですが、猫はそれほど必要としていません。
またビタミンの一部は、猫の体内で生成できるものもあります。
まったく不要ではありませんが、必要なビタミンやミネラルの多くは、食べる肉から摂取できます。
市販されているキャットフードには、肉はもちろんのこと、そのほか猫に必要な栄養分があらかじめ含まれているはずです。
そもそも猫の味覚は、人間の10分の1以下です。
おいしいかどうかは「味」より「におい」で判断することが多い。
猫が最も反応するにおいは、やはり肉の香りです。
野菜のにおいに興味を示す猫は少なく、野菜を与えても健康には問題はありませんが、おそらく無反応でしょう。
「食べるもの」というより「よくわからないもの」くらいにしか認識をしてくれません。
人間のように、野菜を食べるよう強制する必要はないのです。