「白・黒・茶」の3色がきれいな三毛猫。
「三毛猫にはメスしかいない」という話を聞いたことがありますか。
100パーセントではありませんが、ほとんどこの話は真実です。
オスかメスかを決めるのは、染色体のうち「性染色体」と呼ばれる部分で決まります。
オスの場合は「XY」、メスの場合は「XX」の性染色体です。
三毛猫といえば「白・黒・茶」の3色ですが、この3色を実現するためには、性染色体が「XX」であることが必要条件です。
つまり基本的に、メスしか三毛になり得ません。
遺伝子学上では、三毛猫のすべてはメスになります。
ただし、生物の世界では常に例外が発生します。
まれではありますが、染色体の異常によって、三毛猫でもオスが生まれることがあります。
確率は、1,000匹のうち1匹といわれています。
これは貴重なことです。
オスに三毛は珍しく貴重であったころから、重宝されています。
日本の江戸時代には、航海のときに守り神として船に乗せて船出をした話もあります。
珍しいオスの三毛猫が、災難から船を守ってくれ、絶対に沈まないと信じられていました。
もしあなたが三毛猫を飼っていて、万が一、オスが生まれたとしたら、大変珍しいことです。
家庭に幸運をもたらしてくれるかもしれません。