ときどき友人を家に呼ぶこともあるでしょう。
たいてい来客があれば、猫は怖がって隠れます。
ここまでは猫らしい予想できる行動です。
しかし、友人がソファーにバッグを置いて、少し目を離した隙に、猫は信じられないことをします。
友人の持ち物であるバッグを、猫が爪で引っかいたり噛んだりしていませんか。
噛んでいる程度なら、まだかわいいほうです。
場合によっては、おしっこをかけるということもあります。
わざわざ尋ねてきてくれた友人の持ち物を汚すとは、飼い主としては恥ずかしくなります。
友人に対して申し訳ない気持ちでいっぱいになるでしょう。
猫は、なぜこうした悪さをするのでしょうか。
実は、悪さではなく、自分のにおいをつけるためにしているだけです。
来客があると、自分の縄張りの中に、急に知らないにおいが混じることになります。
これは猫にとって大きなストレスです。
今まで嗅いだことのないにおいに違和感を覚え、その不安をかき消そうとします。
そのために、自分のにおいをつけようと、爪で引っかいたり噛んだりしてしまいます。
また、あってはならないことですが、おしっこや糞をしてしまうこともあります。
決して悪さをしたくてしようとしているわけではなく、単に不安をかき消したいだけです。
飼い主としては、こうした猫の習性をあらかじめ頭に入れておくことです。
こういうことがないように、あらかじめ猫を別の部屋に移動させるといいでしょう。
もしくは、友人の持ち物を猫の手の届かない蓋付きの箱に入れるなどして、いたずらできないようにすればいい。
猫は不安を感じはしますが、友人もずっと居続けるわけではありません。
慣れないにおいではありますが、ほんの数時間だけ我慢してもらいましょう。