犬と猫の大きな違いの1つに「表情」があります。
犬と猫の両方を飼ったことがあるならわかると思いますが、比較的犬は表情が豊かです。
犬はしっぽを振って気持ちを表現するのが中心ですが、顔を見るだけでも、ある程度わかるほど、気持ちを顔に出してくれます。
「悲しみの表情」や「怒りの表情」などたくさんの表情があります。
もちろん人間ほどはっきり顔に出すわけではありませんが、にわかに表情として見せてくれます。
それに比べて猫といえば、たいていの場合、無表情です。
無愛想であり、仏頂面。
表情を変化させません。
喜んでいるのか、すねているのか、悲しんでいるのか。
猫の顔を見ただけでは、抱いている気持ちを推し量るのは難しいことです。
気持ちをうまく顔に出してくれません。
いつも無表情。
怒っているときも、無表情で怒ります。
なぜ、犬と猫とで表情にこれほどの違いがあるのでしょうか。
その秘密は、顔の筋肉に隠されています。
実は、犬の顔は、人と同じくらいたくさんの表情筋があることが確認されています。
鼻・口周り・頬・おでこなど、かなり人間に近い数の表情筋があります。
それに比べて、猫は表情筋が大変少ない。
そのため、表情を作りにくいという制約があります。
しかし、です。
猫派の人は特に「何を考えているのかわからない」「いつも自分勝手、自分都合」という点に魅力を抱いていることが多いようです。
気持ちを顔に出さない無表情もまた、魅力でもあります。
何を考えているのかわからないからこそ、そこに神秘的なものを感じ、ストレスから解放される人もいることでしょう。
人によっては、相手の表情から気持ちをあれこれと推し量ってしまい、気を使って疲れてしまう人もいるはずです。
そういう人の場合は、猫のように無表情のほうが、気を使わなくて済みます。
無表情・無愛想・仏頂面。
そうしたところにこそ、人間関係に気を使いすぎてしまう人を癒してくれる力があるのかもしれません。
人は、豊かな表情に癒されることもあれば、無表情に癒されることもあります。
あなたはどちらのタイプですか。