元来、猫は野生で暮らしていたころ、小さな昆虫や動物を捕らえて食べていました。
トカゲ・バッタ・ヤモリのような小さな昆虫。
ネズミ・ヘビ・小鳥のような小動物です。
その名残は、もちろん今でも残っています。
いつものろのろしている猫でも、そんな獲物になる小動物を見るやいなや急に元気になり、全速力で追いかけようとします。
アニメ「トムとジェリー」さながらの光景です。
室内飼いの閉鎖的な空間でも、ふとしたタイミングで猫が小動物を目にすることがあります。
室内でも、ハエが飛ぶことがありますし、クモが巣を作ることもあります。
夏にはゴキブリが出てくることもあるでしょう。
家の種類によっては、ネズミが出てくることもあります。
そうした小動物を猫は飛びかかって捕らえ、食べようとします。
しかもおいしそうに食べていますが、これは問題ないのでしょうか。
いくら喜んで小動物を食べていても、基本的にはおすすめしません。
衛生的に問題があるからです。
昆虫や小動物には、猫に悪い影響を与える病原菌を持っている可能性があります。
ハエは、大腸菌やO-157を媒体にします。
ゴキブリは、サルモネラ菌、赤痢菌などを持っていることもあります。
不潔なネズミなら、ダニ・ノミ・シラミなどついているでしょう。
室内飼いの場合は、限られた空間で生活をするため、猫の抵抗力が低くなりがちです。
そんな抵抗力の低い猫が悪い病原菌にかかると、重傷になるケースもあります。
猫がそういう小動物を追いかけているようなことがあれば、やめさせるようにしましょう。
猫にはキャットフードを与え、その辺にいる昆虫や小動物などは食べさせないように注意しましょう。