子育てをするとき、自分の子どもに向かって「ありがとう」という機会は、あまりありません。
「ありがとう」という言葉は、お世話や親切をしてくれた人に向かっていうお礼ですね。
他人の親御さんや保育所の先生には、ありがとうとお礼を言うでしょう。
手伝ってもらったり、お世話を受けたりするので、そうした人たちに言う機会は数多くあります。
お世話を受ける機会が多いから、感謝をする機会も頻繁です。
しかし、逆はどうでしょうか。
自分の子どもに向かって「ありがとう」と言う機会は、少ないのではないでしょうか。
幼児期とはいえ、まだ親を世話するほどの力はありません。
どちらかと言えば、幼児はまだお世話をされる側ですね。
子どもが大人に「ありがとう」を言う機会は多いですが、逆に大人から子どもに「ありがとう」を言う機会は少ないです。
子どもに「ありがとう」を言う機会は少ないでしょうが、ぜひ「ありがとう」という言葉を言いましょう。
ほんの少しのことでもいい。
子どもが落ちているものを拾ってくれたり、テレビのチャンネルを変えたりするようなお手伝いなど、単純なことで結構です。
お父さんやお母さんは、子どもに向かってにっこり「ありがとう」と言ってみましょう。
幼児は真似をするのが、上手です。
幼い時期に、親から「ありがとう」と言われると、真似をするようになります。
「ありがとうが言える子」へと成長します。
もちろん単に「ありがとう」と言うだけでなく、必ず「にっこり」とした笑顔も含めましょう。
にっこりした笑顔で「ありがとう」と言われる経験が多いと「お礼を言うときには笑顔になるのだな」と覚えます。
笑顔がよくなり、表情がよくなるのです。