よくよく考えてみると、子育てには休日がありません。
会社や学校には休日があっても、子育ては24時間、付きっきりです。
特に小学生に上がるまでの幼い時期は、最も手がかかる時期と言っていいでしょう。
幼い子どもは、まだ分別がついていません。
分別がついていないからこそ、大人が考えもしないような思いもよらない動きをします。
ナイフやフォークを遊び道具にしたり、包丁をつかもうとしたり、ビー玉を飲み込もうとしたりします。
まったくもって気の休まる暇がありません。
だからこそ、ストレスがたまりがちになります。
休日がない子育てだからこそ、たまにはひと息が必要です。
時には、子育てに休日を作ってみませんか。
たとえば「結婚記念日のディナー」や「気分転換の温泉旅行」などです。
父と母とが出会った結婚記念日くらいは、子育てから解放され、少し豪華にディナーを楽しみたいと思うでしょう。
格式のあるレストランで落ち着いて、食事を楽しみたいと思います。
そういう時間があれば、また子育てを頑張っていこうという気力も湧いてきます。
温泉旅行も同じです。
気分転換に思い切って、温泉に浸かりに少し遠くまで行きたいと思うこともあるでしょう。
日々の雑踏から離れて、まったく違った世界に浸ると、いい気分転換になるはずです。
子育てから解放され、2人でのんびり温泉に浸かれば、ストレスの発散をしたり、英気を養ったりできるはずです。
「子育てが忙しくて、そんな余裕はない」
本来、そういうときこそ、子育ての休日が必要です。
限界に達してから対処をするのではなく、限界になる前に対処をすることです。
むしろそういう時間こそ、子育ての質を高めるために必要です。
心と体に余裕を作ることで、子どもと接する態度もよくなります。
子育てをする親にも「子育て休暇」が必要です。
まず頼るべきは、祖父と祖母です。
ほんのわずかな間、祖父や祖母に子どもを預かってもらいます。
もちろん何週間も預けるわけではありません。
ほんの1日か2日程度です。
「結婚記念日だから」
「気分転換をしたいから」
きちんとした理由を伝えれば、きっと理解してくれるでしょう。
祖父や祖母がすでに他界して頼れる人がいない場合、近くにある保育所や友人の家族などを頼りにしてみましょう。
もちろん断られることもあるでしょうが、理解してくれるところもあるはずです。
長丁場にわたる子育てです。
ストレスがたまって爆発してからでは、遅いです。
体力や時間に余裕があれば、休暇を作る必要もないですが、余裕がないときには、上手に休暇を作るようにしましょう。