業績がよかった好況のときには、クレームは無視しがちです。
多少のクレームを無視しても、景気がいいときには、やはり売れる。
調子のいい時期です。
一転して、不況のときは売れ行きが伸びにくい時期です。
消費者の節約意識は、より強くなっている状態です。
なかなか経済全体の消費が低迷している時期に、売り上げを伸ばそうと意気込みますが、空回りしやすい。
不況のときは何をやっても、売れ行きが伸びにくい。
もちろんなかには意表を突いた斬新なアイデアで、不況時に売り上げを伸ばす会社もあります。
それができる斬新なアイデアがあればいいですが、なかなかそう都合のいい話はありません。
そもそも売れ行きが伸びにくい時期ですから、企業努力も比例して反映されにくいです。
では、不況のときには何をするか。
今までお客さまから寄せられたクレームを見直しましょう。
じたばたして無駄に体力を使うくらいなら、いま一度立ち止まって、クレームの見直しです。
今まで贈られてきた山のようなクレーム一つ一つに目を通して、改善に取り組みましょう。
指摘された点は、すぐ改善する。
悪いと言われたマナーがあれば、社員教育に力を入れる。
指摘されたところは素直に受け入れます。
急ごうとするのではなく、歩むスピードを抑え、内部強化に転じます。
体力を温存しながら、企業力を強化します。
そのとき、本当にお客さまから喜ばれる点を磨けます。
不況時に売り上げを伸ばす突破口を見いだすことができるのです。