執筆者:水口貴博

不況を乗り切る経営者の30の心得

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不況の突破口は、お客さまからのクレームだった。

不況の突破口は、お客さまからのクレームだった。 | 不況を乗り切る経営者の30の心得

業績がよかった好況のときには、クレームは無視しがちです。

多少のクレームを無視しても、景気がいいときには、やはり売れる。

調子のいい時期です。

一転して、不況のときは売れ行きが伸びにくい時期です。

消費者の節約意識は、より強くなっている状態です。

なかなか経済全体の消費が低迷している時期に、売り上げを伸ばそうと意気込みますが、空回りしやすい。

不況のときは何をやっても、売れ行きが伸びにくい。

もちろんなかには意表を突いた斬新なアイデアで、不況時に売り上げを伸ばす会社もあります。

それができる斬新なアイデアがあればいいですが、なかなかそう都合のいい話はありません。

そもそも売れ行きが伸びにくい時期ですから、企業努力も比例して反映されにくいです。

では、不況のときには何をするか。

今までお客さまから寄せられたクレームを見直しましょう。

じたばたして無駄に体力を使うくらいなら、いま一度立ち止まって、クレームの見直しです。

今まで贈られてきた山のようなクレーム一つ一つに目を通して、改善に取り組みましょう。

指摘された点は、すぐ改善する。

悪いと言われたマナーがあれば、社員教育に力を入れる。

指摘されたところは素直に受け入れます。

急ごうとするのではなく、歩むスピードを抑え、内部強化に転じます。

体力を温存しながら、企業力を強化します。

そのとき、本当にお客さまから喜ばれる点を磨けます。

不況時に売り上げを伸ばす突破口を見いだすことができるのです。

不況を乗り切る経営者の心得(19)
  • 不況のときこそ、クレームを見直す。
大不況のときこそ、社長は一番元気でいなければいけない。

不況を乗り切る経営者の30の心得

  1. 大不況こそ、企業の害毒を一掃する最高の機会。
  2. 経済を変えようとするのではなく、会社内部を変える。
  3. 過去の成功にしがみついている企業は、一瞬で不況の波に飲み込まれる。
  4. 不況に合わせて事業内容を変えることが、一番の不況対策。
  5. 給料が上がらないのは「期待を超える仕事」をしていないから。
  6. 「国や政府が助けてくれる」という期待は捨てる。
  7. 不況時、本物は生き残り、偽物は消えていく。
  8. 楽をして成長を急ごうとする企業は、不況にもろい。
  9. 時間のかかった成長ほど、不況に強くなる。
  10. 手抜きをしがち見えない部分を、あらためて強化しよう。
  11. 「強い者、頭の良い者が生き残るのではない。
    変化するものが生き残るのだ」
  12. もたもた始める改善は、思ったほど不況対策にはならない。
  13. コンコルドの失敗には、不況を乗り切る教訓が隠されている。
  14. 社員が陰で会社の悪口を言っているところは、倒産しやすい。
  15. いくら不況でも、お客さまへのサービスは手を抜かない。
  16. 不況を乗り切るには、お客さまへのサービスを強化・充実させればいい。
  17. 不況のときこそ、海外旅行へ行け!
  18. 「辞めたい」という社員を、無理に引き止めない。
  19. 不況の突破口は、お客さまからのクレームだった。
  20. 大不況のときこそ、社長は一番元気でいなければいけない。
  21. 頑張った人を表彰するイベントを、定期的に設ける。
  22. 現金をもらって、嬉しくない人はいない。
  23. 「不況」「不景気」という言葉は、禁句にする。
  24. お金に余裕がないとき、判断力は著しく低下する。
  25. 無理な買わせ方で売り上げを伸ばした会社ほど、不況時にあえぐ。
  26. 本当にお客さまの役に立ち、喜ばれている会社に、不況は関係ない。
  27. 調子が悪いときほど「夜遅く」ではなく「朝早く」。
  28. 希望退職者を募集すれば、穏便に人の削減が可能になる。
  29. いきなり人を切らない。
    「ワークシェアリング」と「教育」で乗り切れ!
  30. 不況とは、忘れかけていた何かを思い出させてくれる時期。
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