不況になると、一般的に出無精になります。
社員はお金がないので、行動を控えたり、購入を控えたりします。
家の中にいる時間が増えたりします。
会社内でも影響し、どこか控えめで節約志向へと傾きます。
いつの間にか、考え、行動、発想が狭くなってしまう。
そういう状態になれば、余計に頭の回転も悪くなり、悪循環になります。
「今年は不況だから、社員旅行は取りやめよう」
普通はそういう流れになります。
この悪循環を抜け出すために、どうすればいいのか。
それが「海外旅行」です。
不況のときこそ、社員旅行はやめるのではなく、むしろ行きます。
それも国内旅行ではなく、海外旅行です。
海外は、通貨・文化・言葉などが全然違います。
社員は、今まで見たこともないものをたくさん見ることができることでしょう。
頭の中をリフレッシュさせる効果があり、凝り固まった頭が柔らかくなります。
新しい文化に触れ、今まで見たこともない風景を見て感動します。
視野を広げ、新しいアイデアを生み出すきっかけになります。
海外旅行をするもう1つの理由があります。
「危機感を持つため」です。
たっぷり遊んでストレス発散ができる一方、危機感を持ち始めます。
大不況の中、海外へ社員旅行をしていると、誰でも「こんなことをしている場合じゃない」と思うでしょう。
「贅沢は嬉しいが、こんなにのほほんとしていいのか」
贅沢をしながらも、どこか罪悪感を持ちます。
これがいい。
いい意味で焦りや切迫感が生まれ、危機感が生まれます。
すると、海外旅行から帰ってきてから、仕事への取り組みがよくなります。
海外旅行で得られる視野の拡大と、贅沢をした後の危機感によって、仕事の効率がよくなります。
これが不況を脱するきっかけになります。
企業は人から成り立っています。
人を生き生き活性化させることで、企業が活性化するのです。