執筆者:水口貴博

不況を乗り切る経営者の30の心得

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本当にお客さまの役に立ち、喜ばれている会社に、不況は関係ない。

本当にお客さまの役に立ち、喜ばれている会社に、不況は関係ない。 | 不況を乗り切る経営者の30の心得

お客さまあっての経営です。

お客さまが1人もいなくなれば、当然経営は破たんです。

売り上げさえ上げればいいと考え、本当にお客さまのことについて考えているのを忘れていませんか。

不況のときには、売り上げを少しでも伸ばそうと、巧みな心理テクニックに躍起になると裏目に出ます。

大して価値のない商品を無理やり買わせても、買った後「騙された」という印象が強くなり、客離れが加速します。

心理テクニックは一時的には効果がありますが、長期で見ると、損をします。

では、不況のときは何を重視すればいいか。

売り上げの数字ではなく、お客さまを見ます。

徹底的にお客さま重視になって考えます。

「どうすればもっと喜んでもらえるだろうか」

「どうすればもっとお役に立てるだろうか」

そういうお客さまの立場に立って、本当に価値のある商品やサービスを考えます。

経営においてこれほど重要なことはありません。

利益をもたらすのは、お客さまです。

「いかに売り上げを伸ばすか」ではありません。

「いかに喜んでもらい、いかに役立てるか」です。

心理テクニックを巧みに利用するのではなく、そもそもの商品力をつけることに目を向けることです。

お客さまに喜んでもらえる商品、本当に役立つサービスなら、心理テクニックなど利用しなくても、売り上げは伸びます。

不況だからこそ利益を出したい気持ちが大きくなるところですが、逆にお客さまの視点に立ちます。

「これは役立つなあ」

「こういうサービスを待っていた」

「こういうサービスなら、買ってもいいかな」と思わせるアイデアを考えます。

利益は後から自然とついてきます。

不況のときも関係ありません。

多くの人に喜んでもらい、役立ってもらえることをする会社は、不況のときにも傾くことはないのです。

不況を乗り切る経営者の心得(26)
  • お客さまの立場に立ち、本当に役立ち、本当に喜んでいただけるよう考える。
調子が悪いときほど「夜遅く」ではなく「朝早く」。

不況を乗り切る経営者の30の心得

  1. 大不況こそ、企業の害毒を一掃する最高の機会。
  2. 経済を変えようとするのではなく、会社内部を変える。
  3. 過去の成功にしがみついている企業は、一瞬で不況の波に飲み込まれる。
  4. 不況に合わせて事業内容を変えることが、一番の不況対策。
  5. 給料が上がらないのは「期待を超える仕事」をしていないから。
  6. 「国や政府が助けてくれる」という期待は捨てる。
  7. 不況時、本物は生き残り、偽物は消えていく。
  8. 楽をして成長を急ごうとする企業は、不況にもろい。
  9. 時間のかかった成長ほど、不況に強くなる。
  10. 手抜きをしがち見えない部分を、あらためて強化しよう。
  11. 「強い者、頭の良い者が生き残るのではない。
    変化するものが生き残るのだ」
  12. もたもた始める改善は、思ったほど不況対策にはならない。
  13. コンコルドの失敗には、不況を乗り切る教訓が隠されている。
  14. 社員が陰で会社の悪口を言っているところは、倒産しやすい。
  15. いくら不況でも、お客さまへのサービスは手を抜かない。
  16. 不況を乗り切るには、お客さまへのサービスを強化・充実させればいい。
  17. 不況のときこそ、海外旅行へ行け!
  18. 「辞めたい」という社員を、無理に引き止めない。
  19. 不況の突破口は、お客さまからのクレームだった。
  20. 大不況のときこそ、社長は一番元気でいなければいけない。
  21. 頑張った人を表彰するイベントを、定期的に設ける。
  22. 現金をもらって、嬉しくない人はいない。
  23. 「不況」「不景気」という言葉は、禁句にする。
  24. お金に余裕がないとき、判断力は著しく低下する。
  25. 無理な買わせ方で売り上げを伸ばした会社ほど、不況時にあえぐ。
  26. 本当にお客さまの役に立ち、喜ばれている会社に、不況は関係ない。
  27. 調子が悪いときほど「夜遅く」ではなく「朝早く」。
  28. 希望退職者を募集すれば、穏便に人の削減が可能になる。
  29. いきなり人を切らない。
    「ワークシェアリング」と「教育」で乗り切れ!
  30. 不況とは、忘れかけていた何かを思い出させてくれる時期。
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