お客さまあっての経営です。
お客さまが1人もいなくなれば、当然経営は破たんです。
売り上げさえ上げればいいと考え、本当にお客さまのことについて考えているのを忘れていませんか。
不況のときには、売り上げを少しでも伸ばそうと、巧みな心理テクニックに躍起になると裏目に出ます。
大して価値のない商品を無理やり買わせても、買った後「騙された」という印象が強くなり、客離れが加速します。
心理テクニックは一時的には効果がありますが、長期で見ると、損をします。
では、不況のときは何を重視すればいいか。
売り上げの数字ではなく、お客さまを見ます。
徹底的にお客さま重視になって考えます。
「どうすればもっと喜んでもらえるだろうか」
「どうすればもっとお役に立てるだろうか」
そういうお客さまの立場に立って、本当に価値のある商品やサービスを考えます。
経営においてこれほど重要なことはありません。
利益をもたらすのは、お客さまです。
「いかに売り上げを伸ばすか」ではありません。
「いかに喜んでもらい、いかに役立てるか」です。
心理テクニックを巧みに利用するのではなく、そもそもの商品力をつけることに目を向けることです。
お客さまに喜んでもらえる商品、本当に役立つサービスなら、心理テクニックなど利用しなくても、売り上げは伸びます。
不況だからこそ利益を出したい気持ちが大きくなるところですが、逆にお客さまの視点に立ちます。
「これは役立つなあ」
「こういうサービスを待っていた」
「こういうサービスなら、買ってもいいかな」と思わせるアイデアを考えます。
利益は後から自然とついてきます。
不況のときも関係ありません。
多くの人に喜んでもらい、役立ってもらえることをする会社は、不況のときにも傾くことはないのです。