私は学生時代、試験問題の中でまったくわからない4択問題があれば、いつもある決まったルールを実行していました。
「わからない問題は3番目を選ぶ」というルールです。
もちろん正解がわかる問題なら、その選択肢をマークします。
「これはさすがにないだろう」と思う項目は先に消して、消去法で正解を導くこともあります。
しかし、問題が難しすぎて、4つの選択肢のうち、まったく見当がつかない問題が出題されることもあります。
わからないものは、いくら考えてもわかりません。
そういうとき、私はいつも「3番目を選ぶ」というルールを実行していました。
そういうルールをあらかじめ作っていました。
なぜそうするのか、おわかりでしょうか。
問題を解くのは人間ですが、問題を作るのも人間です。
人間ですから、正解の配置にも、人間の心理が影響します。
ある統計によると、4択問題のうち、最も正解率が高いのは3番目である場合が多いそうです。
試験を作る側としては、やはりいきなり最初に答えを配置するのは、抵抗の心理が働きます。
「まあ、3番目くらいでいいだろう」ということで、3番目に答えがくることが多いそうです。
コンピューターで無作為に選ぶ場合は均等になるでしょうが、作るのが人間である場合、無意識のうちに偏りも出ます。
もちろん一般的という程度です。
問題作成者の性格や気分にもよって変わります。
1番目が正解であったり、2番目や3番目が正解であったりする場合もあります。
しかし、やはり問題を作るのも人間ですから、人間心理も影響するはずです。
完全にわからない問題が出たときは、そうした人間心理の裏をついて、選択肢を選ぶのも悪くない方法です。