遠足の前日に「明日はどの靴を履こうか」と思い、靴箱を眺めました。
まだ買ってから一度もはいたことのない新品の靴がちょうどあったので、それを履こうと思いました。
遠足では、長時間、長距離を歩くことになるので、新しい靴のほうがいいだろうと思いました。
遠足当日は新品の靴を履いてわくわくしながら出かけましたが、結果は大失敗でした。
初めて履く靴は足になじんでいないため靴擦れしてしまい、足を痛めてしまいました。
足の皮がむけて出血してしまい、遠足を楽しむより、足の状態が気になって仕方ありませんでした。
遠足のために新品の靴を履きましたが、台無しになってしまいました。
大事な遠足の日こそ、普段から履き慣れている靴を履くのが一番です。
皆さんも同じような経験があるのではないでしょうか。
テスト本番でも同じ話です。
テストのときに限って、新品を使う人がいます。
「新品の鉛筆」や「新品の消しゴム」です。
新しいものを使えば、スムーズに書いたり消したりできて、テストも調子が出そうな気がします。
しかし、そういう気がするだけです。
実際にテスト本番で新品を使うと、調子が思うように出ない場合が多い。
新品というのは、まだ実績がないということです。
新しい鉛筆を使おうと思ったら、いつもより字が薄くて、余分な力を指に入れてしまうことがあります。
新しいシャーペンを使おうと思ったら不良品だった、という笑えない話もあります。
初めて使う消しゴムは、思ったより字が消えにくくて苦労することもあるでしょう。
こするときに力が入りすぎて、答案用紙を破いてしまうかもしれません。
大切なテストのときほど「使い慣れている鉛筆」と「使い慣れている消しゴム」です。
いつも使っているからこそ、鉛筆や消しゴムに余計な注意を払うことなく、テストそのものに集中しやすくなるのです。