花には、一定の周期があります。
芽を出し、茎を伸ばし、枝が生え、最後には満開の花を咲かせます。
花が咲いているときが最も華やかな時期であり、その後は花びらが散り、枯れていく一方です。
枯れない花はありません。
花は枯れることでタネをまき、次の新しい芽のために、自分の役割を終えることになります。
人にとっての恋愛も、花と同じようなことです。
恋に溺れて幸せの真っ最中であるときは、まさに花を満開に咲かせている瞬間です。
学生時代の恋愛は、結婚といった大げさなところまで行きませんから、ほとんどの場合は「別れ」が終着駅となります。
花が散ることは、失恋することと同じです。
花が散った後、次の新しい芽のためにタネをまくように、失恋を経験することで初めて次の恋への道が切り開かれます。
花が枯れることは、次の花への出発であるように、失恋することも次の恋への出発となるのです。
私は以前失恋を経験したとき「これで新しい出会いが切り開かれる」と前向きになりました。
別れたことによるマイナスより、別れたからこそ得られるプラスを考えるようにしました。
終わったことを引きずっていても、仕方ありません。
今の不幸を、むしろ実は幸せなことなのだと、前向きに捉えるくらいでいいのです。