失恋は、その名のとおり「恋を失う」と書きます。
何らかの理由により振られてしまい、恋人を失ってしまうことです。
失うことで、自分が弱くなり、もろくなり、力が抜けてしまうように思えますが、実は逆です。
失うことで、あなたはもっと強くなり、強固になり、力をつけていくことができるのです。
失うことで「気づくことができる」からです。
いえ、むしろ失わないかぎり気づけなかったことかもしれません。
涙の数だけ、今まで気に留めなかったようなことに気を留めるようになります。
今までは理解できなかったことを理解できるようになり、人に対して優しく接することができるようになります。
私は今まで数多くの人と出会ってきましたが、優しい人にはみな過去につらい経験を持ち合わせているという共通点がありました。
つらい過去により、人の気持ちがわかるようになり、話を聞くときや接するときに相手の気持ちを理解することができるのです。
相手の気持ちが理解できるようになれば、もちろん人付き合いがうまくいきます。
自分の気持ちだけでなく、相手の気持ちまで理解できるようになるからです。
相手の気持ちも同時に考えながら接していくことができるようになれば、人間関係のもつれはそれだけ少なくなります。
あなたが今回感じている「喪失感」「虚脱感」「無力感」は決して無駄な経験ではありません。
あなたが体験することができたのですから、これからはほかの人の気持ちが理解できるようになったということです。
まさに成長ではないですか!
失うことは、強くなるということだったのです。