日常では、感謝したほうがいいのか迷うときがあります。
直接助けてもらったり優しくしてもらったりなど、親切されたことが明らかであれば、迷うことなく感謝の言葉を伝えます。
問題なのは、さりげなく行動されたときです。
自分のためにしてくれたことなのか、偶然の行動なのかはっきりしなくて、感謝に迷うときがあるのです。
どちらにも解釈できるというシチュエーションがあります。
たとえば、足をけがして、しばらく松葉づえを使用することになったとします。
松葉づえをついて電車に乗ったとき、目の前にいる人が席を横に移動して、席が空きました。
優先席というわけでもなく、普通の席です。
「自分のために席を譲ってくれたのかな」と思う一方で、偶然自分が乗ったタイミングに席を移動しただけかもしれません。
自分のために席を譲ってくれたのであれば、感謝の言葉を伝えたほうがいいでしょう。
偶然自分が乗ったタイミングに席を移動しただけであれば、感謝の言葉はいらないでしょう。
さて、あなたならこんなときどうしますか。
正解は「感謝する」です。
親切にされたと思っていても、自分の勘違いかもしれません。
親切をされたというのは自分の思い込みで、実際は単なる偶然というケースがあります。
それでもいいのです。
感謝は減るものではありません。
「ありがとうございます」は、何度言っても減りません。
親切だったなら、感謝の言葉がないと相手に失礼ですが、親切でなかったとしても、感謝の言葉は失礼になりません。
勘違いだとしても「ありがとうございます」と感謝の言葉を言っておくほうがいいのです。
少なくとも問題が起こることはありません。
すてきな勘違いは、どんどんしてよし。
相手は頭の中でクエスチョンマークが浮かぶかもしれませんが、不快な思いをさせることはありません。
つまり「迷ったら感謝」です。
感謝は、減ることでも迷惑になることでもないので、迷ったときは、どしどし口にしておくほうがいいのです。