感謝の言葉を増やすコツはどこにあるのでしょうか。
「謝る場面」にあります。
私たちの日常では、謝罪の言葉を口にする場面があります。
たとえば、叱られたときやクレームを受けたときは「すみません」「申し訳ございません」「ごめんなさい」と謝ります。
このとき、ただ謝って終わりにするのではなく、謝った後、感謝の言葉で締めくくってみてください。
謝罪の言葉と感謝の言葉はそれぞれ対照的ですが、意外と相性はいいのです。
仕事で上司から「ここが間違っていますよ」と指摘を受けたとき「すみませんでした」と言いがちです。
これはこれで正しいのですが、ここで終わらせるのではなく、感謝の言葉を続けてみてください。
「すみませんでした。すぐ修正します。ご指摘、ありがとうございます」と感謝しましょう。
お客さまからクレームを受けた場面は「申し訳ございません」と謝ることが多いでしょう。
単に謝って終わりにするのではありません。
「申し訳ございません。必ず上の者と相談します。貴重なご意見、ありがとうございます」と言い換えてみてください。
家族から洗濯物を取り込むのを忘れていて、注意を受けたとします。
「ごめんなさい」と普通に謝って終わりにするのではありません。
「ごめんなさい。すっかり忘れてた。対応してくれてありがとう」と感謝の言葉を続けます。
迷惑をかけたときは、まず謝罪の言葉を述べるのがマナーですが、そこで終わるのではなく、感謝の言葉で締めくくります。
そうすれば、感謝の言葉を口にする頻度を上げられるのです。
感謝の言葉には、明るくポジティブな響きがあります。
感謝の言葉でセリフを締めくくると、言葉の余韻が良くなります。
感謝の言葉を口にする機会を増やせるだけでなく、物事を前向きに捉えることもできるようになります。
叱られることやクレームを受けることがあっても、ポジティブでいられるのです。