アクションを起こす前に、タイミングを伺う人がいます。
「もう少し待てば、安くなるかもしれない」
「もう少し待てば、楽になるかもしれない」
より良い条件のために、タイミングが来るのを今か今かと待っています。
たしかにタイミングによっては、得になったり楽になったりなど、メリットを得られる場合があります。
時には粘り強く待つことも必要です。
タイミングによって、仕事の進み方に違いが出ることがあるのも事実です。
そんなタイミングを伺う人にありがちなパターンがあります。
いざタイミングがやってくると「欲」が出てしまうのです。
「もう少し待てば、もっと良い条件が巡ってくるかもしれない。もうしばらく様子を見てみるか」
つい欲が出て、余計な考えにとらわれてしまい、もうしばらく待つことになります。
そしてタイミングがやってきても、再び欲が出てしまい「もう少し待てば、さらに良い条件が巡ってくるかもしれない」と考えます。
結局行動を先送りしてしまい、なかなか動き出せません。
タイミングを伺っていると、いつまで経ってもアクションを起こせないジレンマに陥ってしまうのです。
恐ろしいのはそれだけではありません。
タイミングを伺っていると、別の人に先を越されるかもしれません。
あるいは、チャンス自体が消滅する恐れもあります。
もたもたしていると、品切れになったり廃盤になったりすることはよくあることです。
思いもよらない事態が起こって、諦めざるを得なくなることもあります。
タイミングを逃してから「あのときに動いておくべきだった」と悔やんでも「時すでに遅し」です。
時間は巻き戻せません。
何かをしたい気持ちになったら、直ちに行動しましょう。
もちろんわざわざ最悪のタイミングで動く必要はありませんが、客観的に良いタイミングなら、さっさとゴーサインを出すことです。
ベストのタイミングではなく、ベターのタイミングで十分。
事情があって今すぐ動けないなら仕方ありませんが、そうでなければ、タイミングを伺うのはかえってハイリスクです。
神様は、もたもたしている人が苦手です。
下手にタイミングを伺ってもたもたしていると「やる気がない」と見なし、チャンスを取り上げます。
何事もスピードが命です。
早く重い腰を上げましょう。
下手にタイミングを伺うより、今すぐ動き出すほうが大事なのです。