レッテルを貼る癖がある人を見かけることはありませんか。
「レッテル」とは、オランダ語に由来する言葉であり、瓶や缶などの商品に貼り付けるラベルのことを指します。
人や物事に対して、偏見や先入観だけで、一方的に評価する行為のことをいいます。
何かとレッテルを貼らないと気が済まない人がいるものです。
たしかに一定の傾向は見られるかもしれませんが、レッテルを貼る癖はよくありません。
世の中にはレッテルを貼りたがろうとする人がいます。
もちろんどれも偏見であり、誤った認識です。
相関関係がゼロとは言い切れず、一部にそういう人たちもいるかもしれません。
だからといって決めつけたようにレッテルを貼るのは大げさです。
レッテルを貼ることの怖さは、視野をぐっと狭めてしまうことにあります。
レッテルを貼ってしまうと、そういう見方しかできなくなり、自分で自分の見え方や感じ方を固定させてしまいます。
一度自分の中でイメージが定着してしまうと、なかなか解消が難しい。
レッテルを貼ることが癖になっていると、固定観念にとらわれることが多くなり、柔軟な思考を妨げるのです。
私たちを取り巻く環境には、さまざまな例外があります。
レッテルを貼る癖があると、一面的な見方しかできなくなります。
「勘違いした自分」が出来上がってしまい、人付き合いに悪い影響を及ぼしてしまうのです。
一度うそをついただけで「裏切り者」のレッテルを貼るのは大げさです。
人なら誰でもうそをつくことがあります。
励ましや元気づけるために、優しいうそをついた可能性もあるでしょう。
不登校の生徒に対して「怠け者」のレッテルを貼るのも誤りです。
登校の意思があっても、健康問題や家庭事情があって難しいのかもしれません。
毎日お酒を飲んでいる人に対して「アルコール依存症」のレッテルを貼るのも大げさです。
毎日お酒を飲む人は珍しいことではありません。
「飲みニケーション」という言葉があるように、お酒にはコミュニケーションを円滑にする働きもあります。
もちろん酔いつぶれるまで飲むのはNGですが、きちんと適量を守った、健康的な飲み方をしているなら問題ありません。
柔軟な思考を手に入れたいなら、レッテルを貼る癖をやめてしまうことです。
心当たりがあれば、今すぐ見直しをおすすめします。
真っ白な頭で見る癖をつけましょう。